気分もタイムも上げる、“相棒”と走る! 【陸上競技・三須穂乃香の場合】


「友だちというか、相棒ですね」
高校3年生の新星、三須穂乃香は頼もしげに、自分の「右手」に視線を向けた。


そこには、鮮やかな黄色地に白い水玉が広がるソケットのついた、義手があった。
ソケットとは、義手や義足と断端(手や足の切断部)を接合させるためのパーツだ。素材はカーボンが主流で、表面に樹脂を染み込ませた布を貼り、自分の好きなデザインにもできる。
小学校から陸上を始めた三須は、約2年前からパラの大会にも出場するようになり、初めて競技用の義手を作った。「見ると、テンションが上がる」という大好きな黄色に仕上げてもらった義手は、スタート姿勢の安定感と、走行中の腕振りへの意識を高めてくれた。実際にタイムも伸びた。
気分もタイムも上げてくれる義手は、時にオシャレアイテムになる。「今日は、ヘアピンも黄色に揃えてみました!」と、“相棒”を見つめながら顔をほころばせた。

text by Kyoko Hoshino
photo by X1




※写真は、2015年9月の「ジャパンパラ陸上競技大会」撮影/X-1

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