2017.05.05

【パラサポNews】企業や社員がパラスポーツで交流「あすチャレ!運動会」を初開催

企業などの運動会をパラスポーツで行う新しいプログラム「あすチャレ!運動会」が5月3日、大阪市で初めて開催された。企業4社の社員約80人が参加し、初めて体験するパラスポーツを楽しみながら、社員同士の交流を深めた。

企業の社員らがパラスポーツを初体験

「あすチャレ!運動会」は、企業や自治体、大学など全国の法人を対象としたプログラムで、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が主催し、株式会社ジェイティービーの協賛によって運営されている。パラリンピック競技であるゴールボールやシッティングバレーボール、ボッチャに加え、未経験者でも手軽に楽しめるよう工夫された車いすポートボールや車いすリレーなどを行い、チームで総合得点を競い合う。

この日は、西尾レントオール株式会社が主催するイベント「うめきた発見伝」内の仮設大型テントを会場とし、株式会社アシックスや日本生命保険相互会社、株式会社ヒト・コミュニケーションズ、西尾レントオール株式会社の4社による対抗戦として行われた。

西尾レントオールの芝本和宜常務取締役やパラサポの小澤直常務理事らによる主催者挨拶と選手宣誓の後、まず初めにアイマスクをつけてのアイスブレイクを実施。目隠しした状態で、血液型や身長など司会から出されたお題にそって参加者同士のグルーピングを行ったり、8名ほどのチームでロープを使って正三角形などの指定された形をつくったりした。参加者は初めての体験に戸惑いながらも、声を掛け合ってコミュニケーションを取ることやチーム内での役割を決めることの重要性を楽しみながら実感した。


目隠しした状態でお題にそって
参加者同士のグルーピングを行うアイスブレイク


「初めは恐怖心とのたたかいだった」とアシックス戸毛さん。
ゴールボールチームメートに声援を送る様子(後方左から5番目)


ゴールボール対決や車いすリレーも白熱!


ヒトコミュニケーションの溝下さん(前方中央)は
「足を動かせないことで動きが制限されるので難しかった」

次に、パラリンピック競技のゴールボールを企業対抗で実施。参加したアシックスの戸毛歩さんは、「耳を澄ますことと、手と足を延ばすことを意識した。初めは恐怖心とのたたかいでもあり難しかったけど、社内にいるゴールボール日本代表選手のアドバイスを事前に受けていたので、社員のみんなに共有したことがうまくいった」と感想を述べた。午前中の最後には、シッティングバレーボールに挑戦。ヒト・コミュニケーションズの溝下敦也さんは「初めてだったけど、いい学びになった。足を動かせないことで動きが制限されるので難しかったけど、思ったよりも盛り上がって、意外におもしろかった」と語った。



午後にはボッチャと車いすポートボール、車いすリレーと続き、参加者に配られた応援用のハリセンを使っての応援にも熱が入っていった。ボッチャでは、女性や年配の参加者からも白いジャックボールに寄せる好プレーが出て、何度も逆転劇が繰り広げられた。車いすポートボールの前には、シドニーパラリンピック車椅子バスケットボール日本代表キャプテンで、パラサポのあすチャレ!プロジェクトディレクター根木慎志が、車いす操作やドリブルを披露すると、参加者からの驚きの声が上がった。車いすポートボールに初めて挑戦した日本生命保険の阪口美穂さんは「車いすが思った方向に進まずに難しかったけど、回転させやすかったり、操作するのが軽く感じられ、楽しかった。これまで車いすテニスは観たことがあったけど、今日の運動会でパラスポーツにより関心が持てた」と話した。


パラリンピック特有の「ボッチャ」は選手のテクニックが光る競技


パラサポのあすチャレ!プロジェクトディレクター根木も参加


最後に行われた車いすリレーでは、参加者全員が競技用車いすに乗って楕円のコースを1人半周し、20人で10周を競い合った。各チームからの大声援のなか、抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられるも、最後にはアシックスが1位でゴール。運動会全体でも総合優勝を飾った。アンカーでゴールテープを切ったアシックスの赤井俊之さんは車いす陸上の選手でもある。「今日は楽しかった。このような機会を通してパラリンピック競技のことを知ってもらえることはとてもありがたい。2020に向けて多くのサポーターが必要なので、このような活動が増えていけばいい」と、今後の発展に期待を寄せた。


日本生命保険の阪口さんは車いすポートボールに初めて挑戦し
「今日の運動会でパラスポーツにより関心が持てた」


車いす陸上の選手でもあるアシックスの赤井さん。
アンカーでゴールテープを切った


「あすチャレ!運動会」は企業や自治体、大学など全国の法人からの開催申込をホームページ上から受け付けている。


text by Katsuhiro Motoyama
  • Share on Facebook
  • Share on Twitter
  • Share on Google+