2017.09.28

【パラアイスホッケー】日本代表中北監督、須藤キャプテンが平昌パラリンピック出場権獲得へ意気込み。10月9日からスウェーデンで最終予選

10月9日からスウェーデン・エステルスンドで開催される平昌パラリンピック最終予選「Ostersund 2017 PyeongChang 2018 Qualification Tournament」に出場するパラアイスホッケーの日本代表が25日、国内での最終合宿を終えて日本財団ビルで記者会見を行った。

会見には2002年ソルトレークシティ大会からチームを率いる中北浩仁監督、1998年から4大会連続でパラリンピックに出場し、2010年バンクーバー大会の銀メダルメンバーでもある須藤悟キャプテンが出席。2大会ぶりのパラリンピック出場に向けて決意を語った。

なお、最終予選には、日本の他にスウェーデン、ドイツ、チェコ、スロバキアが出場し、5ヵ国が残り3枚の切符をかけて戦う。

以下、中北監督のコメント


記者の囲み取材に応じる中北監督

――どんなセット、フォーメーションで臨むか?

「昨今、チームから離れていた上原大祐選手(バンクーバー大会時のエース)をフォワードとしてチームに戻し、戦力が上がった。国際試合の勘が戻るかという懸念はあるが、戦力になることは間違いない。



最終予選は3つのセットで戦う。その上原を加えた、得点力のある第1セットは、高橋和廣、熊谷昌治ら比較的若い選手で構成。第2セットは、高い平均年齢ながら機動力を特徴とし、吉川守、安中幹雄、三澤英司らのいやらしいチェックで応戦する。最も若い3つ目は、児玉直を中心とするディフェンス重視のセットだ。

日本の平均年齢は41歳と各国に比べて高い。しかし、2大会連続でパラリンピック出場を逃すことはあってはならない。今大会はとにかく勝つ意思の強いものが勝利すると思う」

――4年前にソチ大会の出場権を逃した日本の課題は? またどんな強化を図ってきたか?

「2010年バンクーバー大会で銀メダルを獲得して以降、なかなか若い選手が集まらず、チームを活性化させられなかった。そのため4年間にわたり苦戦を強いられ、2013年に世界選手権でドイツに悔しい一点差負けを喫したことが響いた。選手層が薄く、チームスポーツにとって重要な競争の原理が働かなかったことで、残念ながら強化に至らなかった。

海外のチームはなぜ強く、10代の選手が活躍できるのか。長年見て考えてきた結果、強豪国の選手にはスポーツに全力で時間を注げる環境がある。状況の異なる日本の選手は、所属している企業に理解を得て環境を整備することが必要だし、リンク確保の問題もクリアしなければならない。しかし、2020を契機に、我々の環境も飛躍的に変わってきている。そういう意味では、やっとスタートラインに立てるという気持ち。ピョンチャンパラリンピックの出場はもちろん、結果を残すことが大事だと考えている」

以下、須藤キャプテンのコメント


期待の高さからか、多くの報道陣が集まった

――意気込みは?

「チームの仕上がりは上々。2大会連続出場できないことは未来に関わる問題だと思うので、選手一同、この大会に強い思いを持ち、なんとかパラリンピック切符を勝ち取りたい。



出場各国の状況は4月に世界選手権でチェックした。とくにドイツ、スウェーデンは選手の入れ替えもなく、これまでと同じようなスタイルで挑んでくるだろう。だが、(チェックしてから)半年空いたので、まずは現地で(ライバル国の戦い方を)確認したい。その上で熱い気持ちを持ちながら冷静に試合を運びたい」

――24日まで行われた強化合宿の収穫は?

「大会に向ける最後の合宿。前半の入りはよくないところもあったが、監督、コーチらに声をかけてもらい、しり上がりによくなったのではないか。後は、現地で試合し、しっかり体制を整えつつ、大会に臨みたいと思う」

――バンクーバー大会以降の苦戦の要因は?

「選手の入れ替わりがあった結果、新しい選手を取り込めなかったのがひとつ。また対外試合が多くできなかったのも大きな要因。その反省を生かし、今大会に向けては海外での試合を多く積んできた。試合勘があるなかで最終予選を戦うことができる」

また、記者会見では新しいユニフォームも発表された。選手たちは気持ちを新たにして、最終予選の地に向かう。


text&photos by Asuka Senaga
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