2017.11.06

【パラリンピック】平昌の地で輝け! リオに続きオリンピックと同一デザインのオフィシャルウエアを発表

アシックスは11月1日、第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)および平昌2018パラリンピック冬季競技大会における日本代表選手団のオフィシャルウエア発表会を行い、平昌大会の日本代表、そして本大会でメダルを目指すトップアスリートらが登壇した。

オリンピックとパラリンピックの“超人”も着用

この日、お披露目されたウエアには、メインカラーとして朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」、サブカラーに日本を囲む海の色「ジャパンシーブルー」が採用された。

「何百着ものウエアを着てきたけれど、こんな輝かしい色は着たことがないですね」
そう感想を述べたのは、スキージャンプの”レジェンド”葛西紀明だ。平昌に出場すれば、史上最多8度目のオリンピック出場になる。
平昌後、ウエアを脱ぐときの心境を記者から質問されると「多分、次も目指そうという気持ちになると思う」と明かし、高みに挑戦し続ける超人ならではの強い気持ちをのぞかせた。


新田は、ウエアのお気に入りポイントを聞かれ「背中のラインがかっこいい」

長きにわたって第一線で活躍するアスリートはパラリンピックにもいる。クロスカントリースキー金メダリストの新田佳浩は、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、ソチとパラリンピックに5大会連続で出場しており、出場が確実視されている平昌では、バンクーバー以来となる2個の金メダルを狙う。
会見後の囲み取材で「クラシカルのスプリントとミドルで金メダルを獲りたい」と力強くコメントした。



今回のウエアのコンセプトは、「PROUD OF JAPAN.」(日本を、誇れ。)。
そこには、世界の舞台で戦う日本代表としての誇りや、応援する国民としての誇りといった意味とともに、「日本発祥ブランドの、ものづくりへの誇り」の意味も込められている。

発表会で放映されたインタビュー映像の中で、開発者はパラリンピックの選手、とりわけ車いすユーザーが使いやすいようにこだわったと明かしている。


2大会ぶりの日本代表ウエアに「袖を通し、(日の丸を背負う)
プレッシャーは正直感じる」と高橋

実際にウエアに袖を通したパラアイスホッケーの高橋和廣はこう話す。
「一見すると普通に見えるかもしれないが、ジャンバーの丈が短かったり、車いすを漕ぐときに(タイヤがすれて)汚れてしまいがちな袖の部分が強くなっていたりするのは、車いすユーザーにとってうれしいこと。それから、いつもは(車いすに隠れてしまう)ズボンのポケットを使うのをあきらめていたが、今回のウエアは車いすに乗っていても使えるところにポケットがついている。ストレスを感じずに移動できるから、本大会が楽しみ」



その他、アシックスのスポーツ工学研究所の知見をもとに、優れた保温性を備えるなど、機能性の高いウエアとなった。ウエアだけでなく、シューズ、帽子などのアイテムもアシックスより提供され、選手は競技中、表彰式、選手村など様々なシーンで着用することになる。

阿部「応援を力に」、須藤「誇りに思う存在に」

トークセッションでは、コンセプトになぞらえて、それぞれが自身の誇りについて語った。

クロスカントリースキー・バイアスロンの阿部友里香は、「私の誇りは、このウエアに袖を通すまでに、多くの人に支えられて成長できたという想いの強さ。いろんなことがあったけれど、あきらめず、挑戦を続けられるのは、周りの人の応援のおかげ」と語った。岩手県の山田町出身。「東日本大震災も経験し、(地元は)いま復興に向かっているところ。いろいろな方に声をかけてもらい、もっと私もがんばらなきゃと思わされる」
そんな思いを力に変えて、2度目のパラリンピックでは、クロスカントリー、バイアスロンの2競技でメダル獲得を目指す。

パラアイスホッケーは、10月にスウェーデンで最終予選を戦い、銀メダルを獲得したバンクーバー以来8年ぶりの出場を決めた。
「バンクーバーパラリンピックでメダルを獲ったときは、日本代表として誇りに思ったし、皆さんに応援してもらって日本がひとつになったのを感じた」
と振り返った須藤悟主将は、「平昌では皆さんに誇りに思ってもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。

この日は、日本代表選手団のスペシャルサポーターを務める女優の土屋太鳳も来場。ゲストアスリートとハイタッチして登場し、「このウエアは存在感のある皆さんにぴったり。遠い存在ではなく、身近な存在として応援できるのは幸せなこと」と笑顔で話した。


日本代表に決まればパラリンピック4大会出場になるベテラン須藤

阿部は、高校生でパラリンピックに初出場したソチから
メダルを狙えるまでに成長した


オリンピック選手の思いをつなぐ

この日は平昌オリンピックまであと100日という節目で、登壇した日本オリンピック委員会の福井烈常務理事は、「ひとりでも多くの選手が出場権を獲得してくれることを願っている。そして、平昌ではオフィシャルウエアを着て堂々とプレーしてもらいたい」と期待を込めた。

また、日本パラリンピック委員会の高橋秀文副委員長は「3月9日に開幕するパラリンピックは、11月1日時点でアルペンスキーで8つ、スノーボードで2つ、ノルディックスキーで8つの出場権を得ている。先日最終予選で本大会の出場を決めたパラアイスホッケーも含めて約35人の選手が参加する予定。また、今回は初めて女性のパラリンピアンが団長を務める」と説明し、オリンピックに続くパラリンピックへの応援を呼びかけた。

オリンピックとパラリンピックが同じデザインのウエアを着用するのは、リオに続き2度目となる。

「東京の開催が決まり、パラリンピック選手の環境は大きく変わった。こうしてオリンピックとパラリンピックが一緒に記者会見をするようになったし、オリンピック選手の思いをパラリンピックの選手たちがつなげて、その思いを2020に向けて届けられるような、そんなパフォーマンスをしたい」

そう語る新田を筆頭に、サンライズレッドのウエアを着た多くの選手が平昌の表彰台に上る姿を楽しみにしたい。


(写真左から)パラアイスホッケーの須藤悟、パラクロスカントリースキー・バイアスロンの阿部友里香、女子アイスホッケーの藤本那菜、パラクロスカントリースキーの新田佳浩、女優の土屋太鳳、スキージャンプの葛西紀明、フリースタイルスキーハーフパイプの小野塚彩那、パラアイスホッケーの高橋和廣、女子アイスホッケーの大澤ちほ



text by Asuka Senaga
photo by X-1
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