2016.07.06

【ゴールボール】[日本ゴールボール選手権大会男子一次予選大会] チーム附属Aが、国リハMen’sチーム雷との接戦制して優勝!

11月に行われるゴールボール日本選手権の男子一次予選大会が7月2日から2日間の日程で、愛知県の名古屋短期大学および豊明市立栄小学校の体育館で行われた。全国から10チームが参加。「チーム附属A」が「国リハMen’sチーム雷(らい)」との激闘を制し、優勝した。

今大会の結果、上位5チーム(1位:チーム附属A、2位:国リハMen’sチーム雷、3位:team附属B、4位:スーパーモンキーズC、5位:NBS)が日本選手権本戦の切符を獲得。本戦では、10月の二次予選大会で選出される3チームを含む合計8チームが日本一の座を争う(女子は4チーム)。

残り4秒で試合を決めた意地の一撃

決勝は、日本代表チームでも活躍する信澤用秀や川嶋悠太らチーム附属Aと、準決勝で延長戦の末にteam附属Bを破って勝ち上がった国リハMen’sチーム雷の対戦に。

前半、チーム附属Aの信澤がバウンドボールで相手ゴールを襲うが、国リハMen’sチーム雷は決勝進出の立役者でセンターの田口侑治、レフトの落合大樹を中心に、鉄壁のディフェンスでゴールを死守。両チームともに激しい主導権争いを展開する。
流れが変わったのは、チーム附属Aの1点リードで迎えた後半。チーム附属Aがさらに1点を追加して3対1とリードを広げるも、緊迫した場面で、反則から2度のペナルティスローを相手に与えてしまう。これを国リハMen’sチーム雷がしっかり決めて、試合は3対3の同点に。
この勢いを保ち、一気に突き放したい国リハMen’sチーム雷は、試合時間残り1分10秒から2度のタイムアウトを効果的に使い、リスタートの1本目で勝負に出る。しかし、相手のブロックに阻まれてしまい、追加点は奪えず。逆に、試合時間残り4.7秒でタイムアウトを取ったチーム附属Aは、ボールを託された信澤が鮮やかに得点を決め、激戦に決着をつけた。

ウイングの小林裕史は、相手の威力あるボールに粘り強く食らいつき、守備で勝利に貢献した。「最後の一球で決まって良かった。チームを信じる気持ちが結果につながった」。その決勝点を決めた信澤は、安堵した表情を見せながらも、「自分たちのミスで試合を苦しくしてしまった」と、自滅で同点に追いつかれた点を反省する。また、センターの川嶋もそれに同調しつつ、「ディフェンスからリズムを作り、後半勝負を実現できたのは良かった」と話し、日本選手権に向けた収穫を口にした。


最後まで粘り強く戦った国リハMen’sチーム雷


優勝したチーム附属Aのメンバー


日本選手権では“附属頂上決戦”に期待!?

3位決定戦も手に汗握る接戦となり、会場を沸かせた。スーパーモンキーズCとteam附属Bの試合は、team附属Bが相手の反則によるペナルティスローを決めて先制。センター鳥居健人の足音を完璧に消した移動攻撃などで順調に追加点を決め、5対2とリードを保って前半を折り返した。

ところが、ここからスーパーモンキーズCの逆襲が始まる。女子の晴眼プレーヤー大菅真理がセンターで声を出してチームメートを鼓舞。後半スタート直後の第一投目でゴールを決めると、相手のライト側への集中攻撃などで3連続得点を挙げ、ついに同点に追いつく。その後は、両チームとも高い集中力を保ち、点を取られたら取り返す一進一退の攻防が続く。そして6対6になったところから、team附属Bが2連続でゴールを奪取。結果的にこれが決勝点となり、9対7で競り勝った。試合後は、勝者のteam附属B、そして選手登録3名と交代要員がいないなかで2度追いつく粘りを見せたスーパーモンキーズCにも大きな拍手が送られた。

勝利したteam附属Bは、要所でライトを窪野一輝から菊池陵馬にスイッチ。その後はその菊池が狙われる場面もあったが、「互いに声をかけあい、気持ちが落ちないように心がけた」(レフト・中村真)ことで、流れを再び引き寄せることに成功した。また、全員プレーで準決勝で敗れた悔しさを乗り越えたことに、思わず涙を見せた窪野も前を向き、「日本選手権は“附属”同士で決勝を戦いたい」と力強く語った。


スーパーモンキーズCも会場を沸かせた


最優秀選手賞を受賞した田口侑治


個人賞敢闘賞には、42得点をマークしたNBSの安藤猛が選ばれた。チーム成績5位で日本選手権出場資格獲得に貢献した点が評価された。また最優秀選手賞には、国リハMen’sチーム雷の田口が選出された。

男子は4年後の東京パラを焦点にすでに始動

ゴールボール男子日本代表は、リオパラリンピック最終予選で敗れて出場を逃している。だが、4年後の東京パラリンピックに向けた戦いはすでに始まっている。体格とパワーに勝る海外勢に勝つには日本の技術と組織力がカギになる。協会によると、海外の大会へはアナリストを帯同し、また9月のリオパラリンピックには村外スタッフを派遣する方針で、“情報戦”にも注力。選手とスタッフが一丸となったチーム作りで飛躍を目指している。

text&photos by Miharu Araki
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