人権週間・障害者週間のコラボイベントとして、学生、教職員対象に実施

開催
2023.04
企業・学校・団体名
京都外国語大学 様
形式
対面
担当講師
山本 恵理
コミュニケーション編

人権週間・障害者週間のコラボイベントとして、学生、教職員対象に実施

パラアスリート講師による研修を1年越しで開催

昨年度、東京オリンピック・パラリンピックの開催があり、何かスポーツを切り口にして「障害」や「ダイバーシティ」について考えるイベントや啓発活動を障がい学生支援室でも行えないか考えていた際に、学内で偶然「あすチャレ!Academy」のチラシを目にする機会がありました。

実際にパラアスリートの方に講演していただけるという点がとても魅力的な研修だったので、本来であれば東京オリパラのあった昨年度中に行えればと思いましたが、オンラインではなくやはり対面でお話を聴きたいと考え、1年越しで今年度の人権週間の際に対面で開催できることになりました。

相手の立場にたって、「自分に何ができるのか」という視点を持つことの重要性を再認識

山本選手が「障害を乗り越える方法の一つとして、皆さんご自身が『誰かにとっての新しい選択肢』になってほしい」とおっしゃっていたのが印象的でした。すべての人に対応した施設や環境を用意することはもちろん理想ですが、まずは私たち一人ひとりが、相手の立場にたって、「自分に何ができるのか」という視点を持つことの重要性を再認識しました。それは決して特別なことではなく、ほんの小さな声かけ一つで、皆が心地よく過ごすことができる「共生社会」に繋がっていくのだと感じました。

  • 参加者の声

    ・自分が障がいを持つ方に対して行っていた行動が、必ずしも正しい行動ではなかったことを知る事ができた。

    ・障害があるとはどういうことなのか、理解するために参加したつもりだったのですが、知識が深められるだけでなく、声かけの仕方や助けてもらうだけで嬉しいとの実際の声を聞くことができ、困っている人がいたら積極的に声かけをしたいと改めて思いました。
    また、マックさんの「制限やルールの中で生きる」という言葉は、障がいあるなしに関わらず全ての人に共通して言えることだったので、今の自分の胸にも刺さり、ポジティブに生きようと元気になりました。

    ・山本様の講演に参加し、「私が持つ人と違う部分もなんだか面白い」と感じました。そしてありのままの自分を受け入れられるようになり、笑顔の回数が増えた。

    ・今回の講演会で、「障がい」の捉え方を良い方向に変えることができました。また、自ら積極的に話しかけること、相手を思いやり、共感することの大切さを学ぶことができてとても貴重な時間でした。

    ・実体験をもとにお話し頂いたので、具体的にどのように行動したらいいのか、どう理解したらいいのか伝わりやすかったです。体験ワークもあり、身をもって感じることもできました。

    ・心に残った言葉は健常者も見方を変えれば障害者であることについてです。

  • 開催担当者の声

    京都外国語大学
    健康サポートセンター 障がい学生支援室
    奥村 早紀様・梅本 直様


    明るくユーモアたっぷりな山本選手の講演は、あっという間の120分間でした。当事者の方から直接お話を聴くという経験は、参加者した学生、教職員にとって、今まで聞けなかったこと、知らなかったことを知るきっかけとなったようです。

    また、マック(山本選手)と出かけるならどこにいく?という問いに対して、会場から「バリアフリーが整っているホテルのコース」、「ミュージカル」、「バッティングセンター」、「スカイダイビング」とさまざまな選択肢が上がり、それに対して山本選手が「皆、車いすだからここしかいけないという風に考えてないのが嬉しいですね。」と話をしていたのが印象に残っています。

    大学でも社会でも「〇〇だからできない」「〇〇だから行けない」と周囲が決めつけがちになる場面を見かけますが、そうではなく「相手がどうしたいか、どうやったらそれができるか」「一緒にこういうことを経験してみたいけど、どうやったらできるか」、その視点を大事にしていきたいと改めて感じました。

    今後も多くの学生に聴いてもらう機会を作っていきたいと思います。この度は素晴らしい機会をご提供いただき、ありがとうございました。

お問い合わせ・お申し込みはこちらから CONTACT / ENTRY