障がい者の理解を深め、適切な「合理的配慮とは何か」を学ぶ
高砂熱学工業では2021年4月からダイバーシティ推進ワーキングを設置し、「女性」「キャリア採用」「障がい者」「国際人財」「LGBTQ」など多様な人財が、活き活きと働く事ができる環境を整えることを目的として活動しております。
今回の研修は、ダイバーシティ推進の一環で開催いたしましたが、2016年4月に施行された「障害者差別解消法」により、私たち企業は障がい者に対する「合理的配慮」などが求められております。
当社では、障がいのある社員が多く勤務しておりますが、障がいがある方を理解し本当に必要としているものは何かを学んで適切な合理的配慮を行うことが必要であると考え、その為に最適な研修を探しておりました。
その中で、「あすチャレ!Academyー合理的配慮編」は、実際にパラアスリートの方が講師となってくださるため、私たち受講者にとって生きた学びになると思いお願いいたしました。
オンライン・対面のハイブリッド形式で20代~60代以上の幅広い年齢層の役職員が参加
ダイバーシティ推進の一環として開催し、国内グループ会社を含む全従業員を対象として公募型の研修で、20代~60代以上の幅広い年齢層の役職員が参加しました。
あすチャレ!Academyでは、情報保障(手話通訳士、文字起こし)も充実しており、聴覚障がいのある社員も参加する事ができ、その他障がいのある社員も参加しました。
研修は、自分が普通と思っている事が、人にとってはそうではないという観点、多様な価値観に目を向けることから始まり、講師のマックさん(山本さん)の話力で参加者のぎこちない雰囲気が少しずつやわらかくなっていく様子を感じました。
私たちは配慮というと、ついついハード面に目が行きがちですが、相手の立場になって考える、すなわちソフト面の工夫だけでもサポートに繋がると気づかされました。
また、障がいと選択肢の話では、選択肢を増やしていくことが配慮であるとも学びました。
障がいの有無にかかわらず、誰に対しても先入観や思い込みを排除して独り合点せず、まずは相手を知ることから始め、コミュニケーションを取ることの大切さを改めて実感しました。
参加者の声
・合理的配慮という言葉自体を認識してなかったので、勉強になった。
・合理的配慮について、画像や映像を活用されていてイメージしやすかったです。
・自分が思いもよらない気づきがあった。
・今までこのような研修を受けたことがなく新たな視点で物事を見ることができるようになったと思う。
・1時間という、短い時間の中で合理的配慮の1番大切な心構えをお伝えいただき、大変勉強になりました。
・お話が概念的というよりも具体的で、自分のこととして考えるきっかけになりました。
・当社でも人財の多様化が進んでおり、参考になると思い参加させていただきました。
・合理的な配慮に対する、直ぐにでも出来ることが分かるようになった。
・グループワークは緊張したが、普段かかわりのない部署の人や業務状況を少し知ることができ、シェアタイムも学ぶことが多かった。
・あすチャレ!宣言『当たり前を疑うこと』
開催担当者の声
東京本店 管理部 総務課(ダイバーシティ推進ワーキング 障がい者ワークショップメンバー)
山口 清花(やまぐち さやか)様
マックさんの実体験を踏まえたお話やアドバイスはとても勉強になり、また画像や映像を活用した説明はイメージが伝わりとても分かりやすかったです。
参加者への事後アンケートからは「自分では思いも寄らない気づきが多かった」「合理的配慮の捉え方・考え方が理解しやすかった」といった声が多く、
様々な発見や気づきを得ることができた非常に有意義な研修となりました。
またリアル&オンライン ハイブリッド形式での研修は初めての試みでしたが、参加者もハイブリット形式ならではの双方向性にご満足いただけたのではないかと感じております。
障がいと選択肢のお話しから、誰もが意識を変えることで選択肢を広げることができる、相手の立場に立って、想像力を働かせる、そして行動することの大切さを今回の研修で学びました。
私も含め参加者の一人ひとりが当事者意識を持ち、今後に活かしていきたいです。
来年度もより多くの従業員に参加してもらいたいため開催できたらと考えております。
改めて貴重なご講演をいただき、また関係スタッフの皆様に重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。