日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ、所在地:東京都港区、会長:山脇康)は、学校の運動会をきっかけにインクルーシブ教育を推進する新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」のインクルーシブ種目「車いすリレー」等で使用していただく「パラサポ!ミライ」10台を、1月15日、都道府県単位としては初となる長野県へ贈呈いたしました。
パラサポが新たに開発した校庭でも体育館でも使用可能なスポーツ・アクティビティ用車いす「パラサポ!ミライ」は、2024年度は10自治体へ各10台、合計100台を贈呈・配備します。長野県への贈呈は、東京都府中市(9月11日)、長崎県大村市(9月26日)、山口県下関市(10月28日)、愛知県常滑市(11月11日)、香川県丸亀市(11月28日)、佐賀県唐津市(12月3日)、福岡県北九州市(12月20日)に続き8自治体目となります。
阿部守一長野県知事からは「パラサポの皆さまとは連携協定を通じて、私どもの『パラウエーブNAGANO』の取り組みもサポートをいただいております。また長野県では冬季パラリンピックやスペシャルオリンピックスを開催し、これからも多くの方々としっかり協働しながらパラスポーツの振興に力を入れていきたいと思っております。そして2028年には全国障害者スポーツ大会を開催します。大会開催を機に、障がいのある人もない人も、ともにスポーツを通じて交流できる、また障がいのある皆さんのスポーツ環境をもっとレベルアップしていくなどの取り組みも進めていかなければと思っております。
そういった中で、子どもたちの教育においても、インクルーシブな視点を多くの子どもたちに拡げていきたいと考えております。
今回、都道府県に寄贈いただくのは長野県が初ということで、『パラサポ!ミライ』を有効に活用させていただきたいと思います」とご挨拶をいただきました。
また、今後の活用について「インクルーシブな運動会になるよう『パラサポ!ミライ』を活用していきたいと思いますが、運動会の時期は春と秋に集中しますので、運動会だけでなく学校授業などでも『パラサポ!ミライ』に乗ってみて考えることから、インクルーシブ運動会につなげていきたいと思います」との発表もありました。
■長野県とパラサポのこれまでの取り組み■
長野県とパラサポは、2018年6月にスポーツを楽しむことを通じて、ともに支え合う地域社会の創造に向けたモデル構築とその取り組みを全国に広めることを目的に「スポーツを通じた共生社会の創造に向けた連携・協力に関する協定」を締結しました。
協定に基づいた主な事業は以下の通りです。
2018年6月 長野県とパラサポの間で「スポーツを通じた共生社会の創造に向けた連携・協力に関する協定」を締結
2019年6月 松本で開催したキックオフイベント(パラスポーツ体験会)で共同事業「パラウェーブNAGANO」プロジェクトの発表
<パラウェーブNAGANOプロジェクトとは>
協定に基づき、長野冬季パラリンピックを開催したNAGANOの地から、性別や年齢、障がいのあるなしを問わず、すべての人を巻き込んだ新しいパラスポーツの波を起こし、共生社会の実現を目指すプロジェクトを展開
2021年7月~ 新たな体験型教育カリキュラム「パラ学」の実践開始
【実績】2024年12月時点で累計194校435クラス、10521人受講
2021年10月 パラウェーブ広場(体験会)の実施
2023年6月 全国初の取組として普通校の運動会で競技用車いすを使用したパラスポーツ競技を実施
2024年3月 2028年全障スポに向け、新たな取組にチャレンジするため、改めて協定を締結