日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ、所在地:東京都港区、会長:山脇康)は、2024年6月に「スポーツを通じた共生社会の創造に向けた連携・協力に関する協定」を締結した町田市へ、学校の運動会をきっかけにインクルーシブ教育を推進する新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」のインクルーシブ種目「車いすリレー」等で使用していただく「パラサポ!ミライ」10台を1月23日、贈呈いたしました。
パラサポが新たに開発した校庭でも体育館でも使用可能なスポーツ・アクティビティ用車いす「パラサポ!ミライ」は、2024年度は10自治体へ各10台、合計100台を贈呈・配備します。東京都町田市への贈呈は、東京都府中市(2024年9月11日)、長崎県大村市(9月26日)、山口県下関市(10月28日)、愛知県常滑市(11月11日)、香川県丸亀市(11月28日)、佐賀県唐津市(12月3日)、福岡県北九州市(12月20日)、長野県(2025年1月15日)に続き9自治体目となります。
▲石阪丈一市長
石阪丈一町田市長からは「この度は、校庭でも体育館でも利用できる『パラサポ!ミライ』を贈呈いただき誠にありがとうございます。『パラサポ!ミライ』を使った『パラサポ!インクルーシブ運動会』もなるべく早くやってみたいと考えております。これを実現するためには、町田市民、子どもたち、保護者のみなさん全体にインクルーシブな運動会を理解していただかなければできないと思います。私は実物・実体を通じて理解し考え方を身に着けていただくことが大事だと考えておりますので、『パラサポ!ミライ』があることはありがたいと思っております。
また、(仮称)町田木曽山崎パラアリーナの建設に向けた取り組みや、パラスポーツに係る各種イベントの開催など、パラスポーツの普及・啓発につながる取り組みを積極的に推進してまいります」とご挨拶をいただきました。
▲「パラサポ!ミライ」に試乗した石阪市長(写真右)
今後の活用については「市内の小・中学校の体育をはじめ総合的な学習の時間、福祉や道徳などの授業等において『パラサポ!ミライ』を活用したパラスポーツ体験等を実施していく中で、将来的に『パラサポ!インクルーシブ運動会』の開催を目指します。また市内のスポーツ施設等のイベントや教室等においても積極的に活用し、スポーツを通じた共生社会の実現につなげていきます」との発表もありました。
▲小池慎一郎教育長(写真右)も「パラサポ!ミライ」に試乗
■町田市とパラサポの連携・協力協定について■
町田市とパラサポは、2024年6月にスポーツを楽しむことを通じて、ともに支え合う地域社会の創造に向けたモデル構築とその取り組みを全国に広めることを目的に「スポーツを通じた共生社会の創造に向けた連携・協力に関する協定」を締結しました。
町田市は障がいの有無や種別にかかわらず、市民誰もがスポーツを「する」「みる」ことができるインクルーシブな施設づくりを目指して、「(仮称)町田木曽山崎パラアリーナ整備・運営事業」を展開中です。また、市内のスポーツ施設等において、東京2020パラリンピック競技大会のレガシーであるパラバドミントンやブラインドサッカーの体験会や教室などを実施することで、パラスポーツの振興や普及啓発・理解促進を図っています。