柔道
- パラリンピック競技
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心の眼で相手と向き合い、技をしかける
パラリンピックの柔道は、視覚障がい者の競技として行われている。健常者の柔道とほとんど変わらないが、両者が互いに組んでから主審による「はじめ」が宣告され、ふたりが離れたときは試合開始の位置で組み直すルールがある。常に組んだ状態で行うため、体力の消耗が激しい。試合は、視覚障がいの程度によりJ1(全盲)とJ2(弱視)にクラス分けされたうえで体重別(男女各4階級)で争う。
私がこの競技を始めたキッカケ
瀬戸 勇次郎選手
パリ2024パラリンピック 金メダル
2024 IBSA柔道グランプリ トビリシ 1位
日の丸を背負って戦う!
高校までは普通高校の部活として柔道をやっていました。視力は少しずつ落ちてきていましたが、副主将としてチームを強くする、自分が強くなると言い聞かせて頑張っていました。おかげで大きな大会に出場することが叶い、地元の新聞に「弱視の副主将」として紹介され、この記事を視覚障害者柔道連盟の方が見られたことが「キッカケ」だと思います。その後に柔道部顧問の先生を通じて連盟の方と面談し日の丸を背負ってパラリンピック大会に出場しないかとお誘いを受けました。高校を卒業して進学し何をしようかとぼんやりと考えていた自分に「日本代表」になるという明確な目標を持つことが出来たのはパラ柔道のお陰です。東京2020パラリンピック大会で目標の日本代表とメダル獲得が実現しましたが、今後のパラリンピックに向けて更に高い目標を掲げて練習に励みたいと思います。
小川 和紗選手
パリ2024パラリンピック 銅メダル
2024 IBSA柔道グランプリ アンタルヤ 出場
母の一言~やっぱり柔道が大好き
小学校4年生から柔道を始めました。力任せで投げるのではなく、相手の力を利用したり相手を呼び込んだりと駆け引きをしながら組合うことを楽しんでいたと思います。陸上部で幅跳びをやった時期もありましたが、やっぱり柔道が楽しく中学3年まで柔道を続けました。ただ中学2年から視力が徐々に低下し3年生の時に盲学校高等部に進学することを決めました。視力が低下し高校では柔道部もなかったことから段々と柔道から離れた生活をしていました。ただポッカリと穴があいたような生活をしていた私に母が『和ちゃん、もう一度柔道やってみない』と声を掛けてくれました。母は色々調べてくれていて、日本視覚障害者柔道連盟の存在やその活動内容、そして何よりパラリンピック大会のことまで説明してくれました。もう一度柔道が出来ることに興奮したことを今でもよく覚えています。それからは連盟の合宿に参加しながら、良きコーチ、ライバルたちに恵まれ柔道を目いっぱい楽しんだ結果が東京2020パラリンピック大会の銅メダルだと思っています。でもやっぱり母のあの一言に一番感謝しています。
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対象障がい
- 視覚障がい
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