パワーリフティング

  • パラリンピック競技

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一瞬の集中力と溢れるパワー

パワーリフティングは、ベンチプレス競技です。男女別体重別に行います。足をベンチ台に伸ばした状態で行うのが特徴です。
試技は、ラックからバーベルを外した状態で、審判の合図を受けて胸まで降ろし、一旦停止した後に、まっすぐバーベルを持ち上げます。少しでもぶれると失敗となり、3人の審判のうち2人以上が白旗を上げると成功と認められます。(失敗は赤旗)
試技の瞬間に最大限のパワーを発揮する集中力と筋力が魅力の競技です。パラリンピックは、肢体障がいの選手が対象で、国内では視覚障がいの選手も対象となります。

私がこの競技を始めたキッカケ

三浦 浩選手

JPPF強化指定選手A/株式会社東京ビッグサイト所属

生きている間は現役でいきたい

2002年にライブスタッフの仕事中の事故で脊髄を損傷。車いすになってからは長渕剛さんオンリーに。2004年の桜島オールナイトコンサートが終わった時に、次の目標設定としてパラリンピック競技で何かできるものがないかと思って探していたところ、雑誌『Tarzan』のアテネパラリンピック特集でパラ・パワーリフティングが紹介されていたのを見ました。これがきっかけです。あーこういう競技があるんだ、と思いました。宇城選手を見て、こういう人がいるんだと。やり始めてからはこの人に勝ちたいと(笑)。この時も全国ツアーを回っていたので、地方に行ったときに練習ができるスポーツをしたかった。いろんなところにジムはありますし。これだったらできると思ったんです。400kgの物を倒して支えきれなくてケガしたので、400kg挙げたいという気持ちが今でもあります(笑)。負けたやつに勝ちたいですね、長渕流でいうと(笑)。
長渕さんに紹介してもらったトレーニングセンターで肉体改造、減量の仕方、全て教えてもらいました。最初40Kgから1年かけて100kgちょっと手前くらいまで挙がるように。そのころ確か日本記録がちょうど100kgだったんです。最初に出た試合は健常者の大会で、97.5kgを挙げて県外の部で優勝して、あっ金メダルもらえたみたいな感じで。ツアーが忙しいと試合に出られないことがあり、最終的にロンドンパラリンピックの前にパラリンピック一本に絞りました。健常者では88歳の女性のベンチプレッサーもいるので、そういう方に見習って、生きている間は現役でいきたいなと思っています。

山本恵理選手

日本財団パラスポーツサポートセンター

つらい時も伸びない時もきっとこれを抜けたら、いいことがある

私は、生まれつき足が不自由で、9歳の時に親に連れられていった水泳教室で出会ったコーチに「パラリンピック目指したら?」と言われてパラリンピックに行きたい!と思うようになりました。しかし、けがのため高校3年生で水泳をやめてしまいました。その後、パラリンピックを目指すことはできなくなったので「じゃあ次は大会を支える側に!」と思い、メンタルトレーニングの勉強を始め、水泳代表チームのメンタルトレーナーとして北京パラリンピックに帯同しました。その後カナダ留学中に大学院で障がい者スポーツなどを学びながらアイススレッジホッケーを始め、カナダ女子代表に。パラリンピックが2020年に東京に来ることが決まって帰国しました。
パラ・パワーリフティングには2016年5月の体験会で初めて出会いました。初体験で40Kgを挙げることができ、「真剣に競技をやってみてはどうか」とパラリンピアンの宇城元選手に強く勧められたのがきっかけです。まだ、競技を始めてから1年ほどですが、重くてやめたいとか、練習がつらくてやめたいとか思ったことはありません。日々、重量が上がるので成長している自分を実感できます。つらい時も伸びない時もきっとこれを抜けたら、いいことがあるって過去の経験からわかるので、その成長を見たくて落ち込んだ時も頑張れます。

佐野 義貴選手

探して出会った、パラ出場の夢をかなえる競技

甲子園そして実業団チームへと、自分は野球人生を歩むものと疑いもしていなかった高校三年生の卒業間際、友人のバイクに乗っていて交通事故、脊髄損傷を負った。
絶望の中、病院で出会った看護師さんに「車いすでもスポーツは出来るよ」と言われ、退院後、車いすバスケット、パラ陸上を経験。「パラリンピック出場したい!」この新しい夢は自分を勇気づけ、生きる原動力となった。
この夢をかなえる競技は何か? 探して、探してベンチプレスに出会い現在に至る。

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対象障がい

  • 下肢障がい
  • 四肢障がい
  • 視覚障がい

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