パワーリフティング
- パラリンピック競技
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上肢だけの筋力でベンチプレス
パラリンピックのパワーリフティングは、下肢障がいの選手によるベンチプレス。障がいレベルのクラス分けはなく、体重別(男女各10階級)に分かれてそれぞれのパワーを競う。選手はベンチに横たわり脚を伸ばしたポジションで競技を行う。ラックからバーベルを外した状態で静止した後、審判の合図とともに胸まで下ろし、再びバーベルを上げる。これが1回の試技。床に足を着けて行うのではなく、延長されたベンチプレス台の上に足を乗せて行うのが特徴。
私がこの競技を始めたキッカケ
三浦 浩選手
東京2020パラリンピック 出場
第24回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会 2位
生きている間は現役でいきたい
2002年にライブスタッフの仕事中の事故で脊髄を損傷。車いすになってからは長渕剛さんオンリーに。2004年の桜島オールナイトコンサートが終わった時に、次の目標設定としてパラリンピック競技で何かできるものがないかと思って探していたところ、雑誌『Tarzan』のアテネパラリンピック特集でパラ・パワーリフティングが紹介されていたのを見ました。これがきっかけです。あーこういう競技があるんだ、と思いました。宇城選手を見て、こういう人がいるんだと。やり始めてからはこの人に勝ちたいと(笑)。この時も全国ツアーを回っていたので、地方に行ったときに練習ができるスポーツをしたかった。いろんなところにジムはありますし。これだったらできると思ったんです。400kgの物を倒して支えきれなくてケガしたので、400kg挙げたいという気持ちが今でもあります(笑)。負けたやつに勝ちたいですね、長渕流でいうと(笑)。 長渕さんに紹介してもらったトレーニングセンターで肉体改造、減量の仕方、全て教えてもらいました。最初40Kgから1年かけて100kgちょっと手前くらいまで挙がるように。そのころ確か日本記録がちょうど100kgだったんです。最初に出た試合は健常者の大会で、97.5kgを挙げて県外の部で優勝して、あっ金メダルもらえたみたいな感じで。ツアーが忙しいと試合に出られないことがあり、最終的にロンドンパラリンピックの前にパラリンピック一本に絞りました。健常者では88歳の女性のベンチプレッサーもいるので、そういう方に見習って、生きている間は現役でいきたいなと思っています。
山本 恵理選手
第6回パラ・パワーリフティングチャレンジカップ京都 2位
第24回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会 2位
つらい時も伸びない時もきっとこれを抜けたら、いいことがある
私は、生まれつき足が不自由で、9歳の時に親に連れられていった水泳教室で出会ったコーチに「パラリンピック目指したら?」と言われてパラリンピックに行きたい!と思うようになりました。しかし、けがのため高校3年生で水泳をやめてしまいました。その後、パラリンピックを目指すことはできなくなったので「じゃあ次は大会を支える側に!」と思い、メンタルトレーニングの勉強を始め、水泳代表チームのメンタルトレーナーとして北京2008パラリンピックに帯同しました。その後カナダ留学中に大学院で障がい者スポーツなどを学びながらアイススレッジホッケーを始め、カナダ女子代表に。東京2020パラリンピック開催が決まって帰国しました。 パラ・パワーリフティングには2016年5月の体験会で初めて出会いました。初体験で40Kgを挙げることができ、「真剣に競技をやってみてはどうか」とパラリンピアンの宇城元選手に強く勧められたのがきっかけです。重くてやめたいとか、練習がつらくてやめたいとか思ったことはありません。日々、重量が上がるので成長している自分を実感できます。つらい時も伸びない時もきっとこれを抜けたら、いいことがあるって過去の経験からわかるので、その成長を見たくて落ち込んだ時も頑張れます。
光瀬 智洋選手
東京2020パラリンピック 出場
第24回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会 1位
夢の舞台へ続く道~重りを挙げて名を揚げろ
【夢は俳優】2012年4月1日、大学の入学式前日に私は事故に遭い脊髄損傷になりました。大好きだったダンスも踊れなくなり、大学も金銭的に断念せざるを得ない状況になり、私は一度だけ【夢】を手放してしまいました。社会復帰後、企業に就職し、2年程何もない日々を過ごしていた頃、知り合いに新人発掘プロジェクトを勧められ、何か変えたいという思いが日々あったので参加しパラ・パワーリフティングに出会いました。この競技は健常者をも超える競技だと教えてもらい、そこにロマンを感じこの競技を始めるきっかけとなりました。この競技の世界を駆け上がることができれば、一度手放した【夢】を叶えることができると信じ、日々努力しています。日本人初のメダリストになって夢の舞台へ繋げたいと思います!
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対象障がい
- 下肢障がい
- 四肢障がい
- 視覚障がい
マイパラ内で検索出来るチームでは上記以外の障害でも参加できるチームもあります。
パラリンピックの対象の障害については下記競技団体へお問い合わせください。