水泳
- パラリンピック競技
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己の残存能力を活かして水をとらえる
日本がパラリンピックでメダルを量産してきた競技と言えば水泳だ。機能障がい、視覚障がい、知的障がいなどの選手が活躍している。とはいえ、ひとくちにスイマーと言っても、障がいの種類もレベルもそれぞれ異なるため、あらかじめクラス分けされたクラスの中でタイムを競い、順位を決める。なお下肢に障がいのある選手は飛び込みが難しいため、水中からのスタートが認められている。
私がこの競技を始めたキッカケ
山口 尚秀選手
パリ2024パラリンピック 銅メダル
マンチェスター2023WPS世界選手権 1位
いつも愛情を注いでくれた祖父母
私は、いつも祖父母の愛と温かい言葉に包まれていました。祖父母は、運動するために、歩行浴のできる温泉施設に毎夜、通っていました。活発な私は寝つけないこともあり、祖父母が温泉施設へ連れて行ってくれました。私は、水を恐れることもなく、水に慣れ親しみ、泳いだり、もぐったりしました。ここには、おじさんやおばさんがたくさんいて、尚君と声を掛けてくれたり、泳ぎ方を教えてくれたりしました。そして、自然と泳げるようになり、スイミングスクールに通い始め、水泳を始めるキッカケとなりました。
木村 敬一選手
パリ2024パラリンピック 金メダル
杭州アジアパラ競技大会 1位
プールの中なら安全にめいっぱい身体を動かすことができる…母の想いで出会った
元々、飛んだり走ったり自転車に乗ったりと身体を動かすことが大好きな子供でした。しかし、生まれてすぐに目が見えなくなったため、ぶつかったり転んだりすることも多く、怪我の絶えない子供でもありました。 そんな私を心配した母が「プールの中なら安全にめいっぱい身体を動かすことができるのではないか」と水泳を勧めてくれたことが、競技を始めたきっかけになりました。 また、当時、滋賀の地元のスポーツクラブが、視覚障がいがある子供を受け入れてくださったお陰で、今の自分があると思っています。
鈴木 孝幸選手
パリ2024パラリンピック 金メダル
杭州アジアパラ競技大会 1位
「もっと大きくて深い小学校のプールでも、怖がらずに泳げるように」
保育園に通っていた頃から、健常者の友達と遊具で遊んだり、ドッヂボールをしたり、なんでもみんなと同じように生活していました。プールの中でも変わらず、文字通り「犬かき」状態でしたが、息継ぎも出来て、周りの子どもたちと変わらず楽しんでいる姿を、当時園長をしていた里親が見て、「もっと大きくて深い小学校のプールでも、怖がらずに泳げるように」との思いで、私を障がい者のスイミングスクールに通わせました。それが水泳との出会いです。
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対象障がい
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- 視覚障がい
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