-
- 競技
-
ブラインドフットボール
-
車いすラグビー
-
アーチェリー
-
トライアスロン
-
車いすフェンシング
-
テコンドー
-
車いすバスケットボール
-
水泳
-
ボッチャ
-
卓球
-
ゴールボール
パリ2024大会の公式マスコット「フリージュ」と歩くパリ

フランスのアイデンティティを象徴するフリジア帽。パリ2024大会では、フリジア帽のマスコット「フリージュ」が大会を盛り上げる。
そんなフリージュがパラリンピック競技会場で記念撮影!? パリ2024パラリンピック約1年前となる2023年9月に、パリをめぐったアフロスポーツ所属・松尾憲二郎さんの撮影エピソードとともに紹介する。
競技会場は王道の観光コース
パリ大会は、既存のスポーツ施設のほか、観光名所に大会期間中限定で競技会場が設けられる。これは、サステナビリティ(持続可能)や環境に配慮した取り組みの一環。歴史とスポーツの融合もテーマのひとつになっていて、観客にとっては観光と競技が一度に楽しめるのもうれしい。
それでは、さっそく散策開始!
フリージュがやって来たのは、パリのシンボルであるエッフェル塔。ここで行われる競技は、ブラインドフットボールだ。
エッフェル塔があるシャン・ド・マルス公園には、車いすラグビーと柔道が行われるシャン・ド・マルス・アリーナもある。
アンヴァリッドはアーチェリーの競技会場。1687年に軍事病院および退役軍人の養護施設として建てられた場所で、ナポレオン・ボナパルトが眠っていることでも知られている。
アンヴァリッドとグラン・パレを接続するのが、セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋だ。ここは、トライアスロンの発着地となる。長さ107m、幅45mで、1990年に開催されたパリ万国博覧会のために造られた。金色に光る豪華な像が目を引く。
アレクサンドル3世橋を渡ると、車いすフェンシングとテコンドーが行われるグラン・パレが見えてくる。ガラス屋根が有名で、常設の「グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー」のほか、展示会、スポーツ大会、ファッションショーなどの会場として親しまれている。
パラリンピックの幕開けを祝う開会式では、シャンゼリゼ通りとコンコルド広場を選手が行進する。
パリ12区に位置するベルシー・アリーナは、今から40年前、1984年にオープンした。車いすバスケットボールが行われるこの場所では、普段はスポーツイベントから著名な歌手のコンサートまで、さまざまな催しが行われている。
水泳の会場は、パリ・ラ・デファンス・アリーナ。パリの中心部から少し離れたナンテール市に位置する。
複数の展示ホールで構成される「パリ・エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ」。エクスポの一部であるパリ南アリーナでは、ボッチャ、卓球、ゴールボールが行われる。
2体のフリージュが仲良く一緒に
オリンピックとパラリンピックのフリージュは、大会関連のイベントに登場する際、2体ペアで活動していることが多い。
パリのバリアフリーは?
パリは歴史が息づく街だ。それは誇るべき財産だが、義足で歩くパラリンピックのフリージュにとっては難点もあったようだ。
パリの必需品は!?
今回、松尾さんが3日間で記録したパリ散策の歩数は、なんと約10万歩! マラソンやトライアスロンの撮影ではたくさん歩くそうだが、多いときで1日2万歩ぐらいだとか。「10万歩は誇れる数字です(笑)。パリの地下鉄は、上ったり下ったりが多いので、それも歩数がかさんだ要因ですね」と松尾さんは振り返る。
松尾 憲二郎(フォトグラファー) 1985年、東京都生まれ。元エクストリームスキーヤー。2014年より「アフロスポーツ」所属。2016年のリオパラリンピックでパラリンピックを初めて撮影した。好きなパラアスリートは、ドイツが誇るロングジャンパーのマルクス・レーム。
text by TEAM A
photo by AFLO SPORT