【パラスポーツ!これだけは知りたい】車いすバスケットボール

2025.04.16.WED 公開

車いすバスケットボールは、下肢などに障がいのある選手がプレーする競技。
競技用車いすの巧みなチェアワーク、スピーディーな試合展開、戦略的なチーム編成など、見どころが満載。

photo by AFLO SPORT

クラス分け

選手は障がいの程度に応じクラス分けされ、1.0点~4.5点(障がいが重いほど持ち点は小さい)まで持ち点が与えられ、1チーム5人でコート上の選手の持ち点を常に合計14点以内で編成する。
障がいの重い、軽いに関わらず出場チャンスが与えられるチーム編成には高い戦略性が問われ、ゲームを左右する重要なポイントに。

競技用具

車いすバスケットボールで使用する競技用車いすは、タイヤが「ハの字」になっている。このタイヤの傾きの角度をキャンバー角といい、この傾きがあることで回転性が高まりクイックなターンなどが可能に。足元には車いす同士の接触時に脚を守るバンパーが、後方には後ろに倒れないためのキャスターが付いている。
選手は、決められたルールの範囲で自分に合うようカスタマイズした競技用車いすを使用。

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おさえておきたいルール

ボールやコートのサイズ、リングの高さは全て一般のバスケットボールと同じ。他にもボールを保持しているときの時間制限(24秒バイオレーション)、5回ファウルすると退場になるのも共通している。

一般のバスケットボールにある反則「ダブルドリブル」はないが、「トラヴェリング」はある。
ドリブル、車いすをプッシュ(押す)、またドリブル、また車いすをプッシュ……と、連続で行うプッシュが2回まででは可。ただし3回以上連続でプッシュすると「トラヴェリング」。

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ここに注目

注目プレーのひとつが「ティルティング」。シュートやリバウンドのタイミングなどで、競技用車いすの片輪を上げて高さを出し、空中戦を制する高度なテクニックも。

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また、競技用車いすを利用し、相手選手が攻撃に参加できないようにブロックしたり、味方の選手がシュートを打ちやすいようシュートを妨害しようとする相手選手の間に入って壁になるスクリーンプレーなどのチームワークにも注目!

東京1964パラリンピックからの正式競技で歴史は古く、東京での2回目の夏季大会開催となった東京2020パラリンピックでは、男子日本代表が銀メダルを獲得!


【動画で知る!パラスポーツ】これが車いすバスケットボールだ!

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text by parasapo
illustration by Kazue Shima

『【パラスポーツ!これだけは知りたい】車いすバスケットボール』