【パラスポーツ!これだけは知りたい】アイスホッケー

2025.04.16.WED 公開

アイスホッケー(パラアイスホッケー)は、下肢に障がいのある選手がプレーする、対戦型の団体競技。以前はアイススレッジーホッケーと呼ばれていたとおり、スレッジ(そり)に乗ってプレーする。その激しさから「氷上の格闘技」とも呼ばれている。

photo by REUTERS/AFLO

クラス分け

アイスホッケーでは、車いすバスケットボールや車いすラグビーのような、障がいの程度により選手に持ち点を設定するルールはない。下肢に一定の障がいがある選手が参加でき、パラリンピックも含めて男女混合でプレーすることができる。

競技用具

氷のリンクでプレーするために、2枚の専用の刃と選手が座るバケットシートがあるスレッジという競技用のそりを使用。選手の体に合わせて作られていて、長さもさまざま。
一般のアイスホッケーでは長いスティックを1本持つが、パラアイスホッケーでは短いスティックを両手に1本ずつ、合計2本持つ。パラアイスホッケーのスティックは、パックを打つブレード部分と、その反対側は端にギザギザしたピック(刃)がついていて氷をかいて前に進むことができる。

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おさえておきたいルール

リンク上でプレーするのは1チーム6人(そのうちゴールキーパーが1人)。厚さ2.54cm、直径7.62cmのバックがゴールに入ると1点、試合終了時に点数が多いチームが勝利する。
リンクの広さやパックの大きさ、ゴールの場所などは一般のアイスホッケーと同じ。危険なものを除いて体の接触も認められていて、激しいプレーが展開される。

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選手交代は何度でも可能で、体力の消耗も激しいのでリンク上の選手は頻繁に入れ替わる。反則を犯した場合、選手がペナルティボックスに入れられ、一時的に試合に参加できなくなるときがある。相手チームの選手の数が自分のチームよりも少ない状態は「パワープレー」と呼ばれ、得点のチャンスだ。

ここに注目

両腕だけで動いているとは思えないほどのスピードや、両手のスティックを使いパスをつないで得点を狙うチームの連携に注目!

パラリンピックでは、日本代表がバンクーバー2010パラリンピックで銀メダルを獲得している。

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<パラアイスホッケーについて詳しく知りたい方はこちら!>

text by Parasapo
illustration by Kazue Shima

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