大盛況! 7000人が熱中した過去最大規模の【i enjoy ! パラスポーツパーク in ParaFes】
11月16日、武蔵野の森総合スポーツプラザのメインアリーナにて行われた「ParaFes 2019」。その同日、隣接するサブアリーナにて、注目のパラスポーツを体験できるイベント「i enjoy ! パラスポーツパーク in ParaFes」が開催された。
「i enjoy ! パラスポーツパーク」は、障がいのあるなしに関わらず、子どもから大人までパラスポーツを実際に体験できる場として、全国各地で定期的に開催されている。昨年に続き、今年も「Para Fes」と同日となった今回は、過去最大規模となる8競技のパラスポーツ体験コーナーが登場。来年の2020年に向けてパラリンピックへの注目が高まっていることもあり、過去最多となる延べ7,000人が体験し大盛況となった。
延べ7,000人が体験した8つのパラスポーツ体験
パラスポーツ体験コーナーでは昨年から競技数が増え、よりバラエティに富んだ体験が可能になり、人気競技は長蛇の列で30分待ちになるなど多くの人で賑わっていた。
体験コーナーは、8競技!
- 車いすバスケットボール
- ボッチャ
- 車いすフェンシング
- 視覚障害者柔道
- パラアーチェリー
- パラ・パワーリフティング
- パラトライアスロン(タンデムバイク)
- パラ陸上(レーサー)
趣向を凝らしたParaFes 2019パートナー企業ブースも大賑わい
会場内には「ParaFes2019」パートナー企業各社のブースも出展。それぞれのカラーとアイデアを存分に発揮し、老若男女問わずに楽しめるブースを展開していた。
野村ホールディングス株式会社のブースでは、日本パラバレーボール協会のスペシャルトップパートナーを務めている経緯から、シッティングバレーボール体験を開催。東京2020オリンピック・パラリンピックの大会マスコットキャラクター、ミライトワ&ソメイティと記念撮影ができるフォトブースも設置され、人気を博していた。
<ボラサポブース>
コツコツ進んでタイムを競う、点字ブロック体験
日本財団ボランティアサポートセンター(ボラサポ)のブースでは、「コツコツ点字ブロックタイムトライアル」に挑戦。アイマスクを着用した状態で、2種類の点字ブロックでできたコースを白杖でコツコツと突きながら進み、ブロックから読み取る情報と周りでサポートしてくれるボランティアの声を頼りにゴールを目指す。ルールは至極簡単なのだが、視覚が遮られた状態で歩くことのなんと難しいことか。速い人は15秒台くらいでゴールしていたが、筆者はゴールするのに1分以上かかってしまった。視覚に障がいのある人たちがどのように生活をおくっているのか、少しでもイメージできたことは貴重な体験だった。
<パラサポブース>
たくさんの人が寄せた2020年への応援メッセージ
これまで全国各地で、パラサポが取り組んでいる「OEN-応援フラッグ」にメッセージを書いてもらうプロジェクト。今回来場した多くの人が、東京2020パラリンピックへ、またはパラアスリートたちへ向けて応援メッセージを寄せてくれた。
来年に迫った東京パラリンピック大会への期待から、7000人という過去最高の体験者数となった「i enjoy ! パラスポーツパークin ParaFes」。実際にパラスポーツを体験して、その想像以上の面白さに気付いた人も多かったことだろう。体験した人は、ぜひその魅力を多くの人に伝えてほしい。その小さな一歩の積み重ねが、パラスポーツの普及へ、さらにはD&I社会の発展へと繋がる。そして、もちろん来年の東京パラリンピック本番も大いに楽しんで欲しい。
text by Jun Nakazawa(Parasapo Lab)
photo by X-1、 Tomohiko Tagawa