つくばにGO! 夏休み特別版「あすチャレ!School」に密着
<パラサポ編集部が行く!>
ナビゲーター
まっちゃん
シリーズ第5回目は、編集部まっちゃんがパラサポの教育・研修事業「あすチャレ!School」の夏休み特別バージョンに密着しました。草いきれ、蝉の声、夏休みモード全開の学園都市・つくばからパラスポーツ体験授業の様子をレポートします!
プロローグになることを願って
筑波大学附属病院が夏休みの子ども向けプログラムとして、今年で3回目となる「つくばキッズ メディカルユニバーシティ」を開催しました。定員30名のところ近隣の小学校5、6年生から100名以上の応募があったという大人気のプログラム。今回初めてパラスポーツセミナーとして、パラサポの教育・研修プログラム「あすチャレ!School」が取り入られることになり、薬剤セミナー、看護セミナー、外科セミナーとともに実施されました。新しい発見の連続に子どもたちの目はキラキラと輝き、同病院の松原宗明先生は「今日の体験が子どもたちの未来のプロローグになることを願っています」と期待を寄せました。
「あすチャレ!School」スタート
「あすチャレ!School」はパラアスリートと一緒にパラスポーツを体験したり、講和を聴くことで、学びの機会を提供する体験型出前授業です。2015年から全国各地で開催し実施校数は、まもなく500校に達します。
普段は同じ学校の児童だけで授業として体験しますが、今日は抽選で各小学校から2名程度、ほぼ初対面同士の子どもたちが参加しており緊張感が漂います。講師は、2000年のシドニーパラリンピックで男子車いすバスケットボール日本代表キャプテンを務めた根木慎志です。
スポーツのチカラ
根木のデモンストレーションが終わると、子どもたちは紅白チームにわかれ車いすバスケットボールを体験しました。それまで遠慮がちだったみんなが一緒にひとつのボールを追いかけます。
試合が終わるごとに講師の根木が子どもたちにインタビューします。
「方向を変えるのが難しかったけど、楽しかった!」
「なかなかシュートが入らない!」
「立ってやっちゃいそうになった!」
「車いすに初めて乗ったけど、楽しかった!」
ひとりひとりが友達にしっかりと感想を伝えられたら合格、と根木は語ります。
体験のあとは講話の時間
続いて、講師の根木が、子どもたちに向けて話をします。
「僕には、目の見えないお友達がいますが、彼はパラリンピックで活躍し21個のメダルを持っているうえに、点字ブロックがあればどこへでも行けちゃいます。だけど、その点字ブロックの上に誰かが大きなものを置いていたら、通れませんよね。でも、それを誰かがどかせば、通れますね。」
障がいは、自分や誰かが作り出してしまっていることもあるけれど、各自が取り除けることもある、ひとりひとりの気持ち次第で障がいのあるなしは変わるという話に子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
「これから、いろいろなことに興味を持って、考えて欲しいと思う。」という根木の言葉をもって、デモンストレーション、パラスポーツ体験、講話で構成された全90分のプログラムは終了。
……子どもたちの未来につながる1日となったかな。
パラサポのパラスポーツ体験型出前授業「あすチャレ!School」は公式サイトからご応募いただけます。
2018年10月~12月実施分は全国からご応募が殺到し、既に締切となりました。次回、2019年1月~3月実施分の募集は2018年10月9日(火)~10月15日(月)に行う予定です。
今回のまっちゃんポイント(MP)は・・・・
子どもたちにとって貴重な学びと気づきの機会を提供した大人たち!!!
たくさんの大人たちが未来を担う子どもたちに選択肢を与えてくれたこと、心より感謝します。素敵な夏休みをありがとうございます!
アメリカの名司会者オプラ・ウィンフリーは「準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶ」と言いました。その準備をサポートできるのは、子どもたちより少し人生経験のある大人ですからね。
photo & text by Parasapo