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[パラリンピック競技団体共同オフィスオープン発表会会見] 競技団体共同オフィスがオープン!
「東京パラリンピック競技大会開幕まで、あと1749日08時00分15秒」。150人以上の報道陣が見守る中、カウントダウンウォッチが点灯した。
10日、日本財団ビル4階に日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)の新オフィスと競技団体の共同オフィスがオープン。スタジアムをモチーフとしたオフィスは、団体間の交流を図るために壁を設けず、「i enjoy!(それぞれの立場でパラリンピックを楽しもう)」をテーマにしたカラフルなステージ、パラリンピック関連の映像を繰り返し上映する360度ディスプレイなどが設置された。
オフィスの内覧会に先だって行われた記者発表には、関係者に加え、応援してくださる皆さんやパラアスリートが出席し、花を添えた。
パラサポの山脇康会長が「共同オフィスには25競技団体が入居する予定です。競技団体の基盤強化のための様々な試みを準備しています。スポーツに携わるすべての人がパラリンピック競技を心からエンジョイし、一緒に盛り上げてくださることをお願いします」と挨拶した。
続いて、森喜朗最高顧問(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)、舛添要一特別顧問(東京都知事)、笹川陽平特別顧問(日本財団会長)、鳥原光憲評議員(日本パラリンピック委員会会長)、来賓の鈴木大地スポーツ庁長官、遠藤利明東京オリンピック・パラリンピック担当大臣が祝辞を述べた。
パラ・パワーリフティングの吉田理事長 「組織力向上を競技力の強化に」
次に、実際にパラサポを利用する日本パラ・パワーリフティング連盟の吉田進理事長が登壇。「長い間自宅を事務所にしていた。パラサポに入所したことで会議スペースができてありがたい」とリアルな声を発信し、「組織力を向上させ、まだ獲得していないパラリンピックのメダルを見据えた競技力強化につなげたい」と意気込みを語った。
また、パラアスリートを代表して、国枝慎吾(車いすテニス)、池崎大輔(ウィルチェアーラグビー)、高桑早生(陸上)、一ノ瀬メイ(水泳)が挨拶。ロンドンパラリンピック シングルス金メダルの国枝は、「2020年の盛り上げに一番大切なことは選手の活躍。リオで3連覇を達成し、多くの皆さんに東京での4連覇を見ていただきたい」と力強く語った。「東京でメダル」を目標に掲げる一ノ瀬は「2020年の自分のレース、そしてパラリンピックが終わった後に『i enjoy!』って心から思えるように精進していきたい」と元気に話した。
リオ、平昌、東京を盛り上げる。 応援役のSMAPが登壇
そして、パラリンピックの応援役を務めることになったSMAPの5人が登場し、会見はクライマックスに。「来年のリオ、冬季の平昌、そして東京に向け、全力でサポートさせていただきたい」(木村拓哉さん)、「あまり知られていない競技のルールなどを勉強しながら応援したい」(稲垣吾郎さん)、「11月29日に駒沢公園で行われるパラ駅伝に足を運びます」(草彅剛さん)、「絵を描くことが好きなので、パラリンピックへの思いを込めて、エンジョイしながら共同オフィスの壁画に絵を描きました」(香取慎吾さん)、「これからはSMAPの『P』をパラリンピックの『P』にしていきたい」(中居正広さん)と、それぞれ語りました。
見学したパラアスリートたちが「開放感のあるバリアフリーな設計で、関係者による横のつながり強化を期待できる」と口を揃えた共同オフィス。2020年以降も見据えた、新たな情報発信基地として役割を全うしていく。
text by Asuka Senaga
photo by Parasapo