講師:渡邊 剛(卓球)
渡邊様が30代で車いす生活となり、どのように受け止めておられるのだろうと思い、お聞きしました。印象に残っていることは4点ありました。「中途障がい者となったことについても、五感のうちの触覚を身体の1部で失ったことよりも、まだ多く学んでいけると前向きに捉えていたこと。バイク事故で同じように車いす生活となっていた中学校の同級生からの「次はパラリンピック選手村で会おう」という言葉に、心に火が付いてパラスポーツを始めたこと。共生社会の当事者は社会に生きる全員であり、健常者も障がい者も無意識に壁を作ってしまったり、偏見を持つことに気をつけ、双方が歩み寄ることが大切であること。共生社会は相利社会であり、お互いに持ちつ持たれつであること」などです。そして生涯学習を通じて、自分にできることは何かを考え活かすことなど多くの学びや気づきがあり、パラ卓球という競技の魅力と併せてたくさんお話しいただきました。
参加者の声
・無意識の偏見について気づかされた。
・アンコンシャスバイアスの例を知って、障がいを持っている方へのアプローチやサポートをもっと学んでみたいと思った。
・ないものに心奪われるより、あるものに目を向けていく考え方が大切なことを感じました。
・一人の人間として、可能性を信じて前向きに堂々と生きていくことは障がいを持っていても変わらないなと思いました。
・自分の思い込みで動いてはいけないと思いました。謙虚な心で、学んでコミュニケーションをとって行動していこうと思いました。
開催担当者の声
よく声が通り、お話しもとても聞きやすくわかりやすかったです。講演の中で参加者へ講師から質問する機会があり、スマホでQRコードを読み取り回答すると、リアルタイムで結果がわかるオンラインアンケートをご用意くださいました。シニアが対象でしたので、QRコードの読み取りに苦戦した方もいらっしゃいましたが、参加できた方は、あまりない経験を楽しんでおられました。また、質疑の時間を多く設けていただき、参加者の素朴な質問にも丁寧に答えていただきました。ありがとうございます。