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ゴールボール
【動画+解説で知る!パラスポーツ】これがゴールボールだ!
「パラスポーツのこと、知りたい!」
そんな方、まずはここから。動画を見て、合わせてこの記事を読めば、パラスポーツの面白さがバッチリわかるはず!
今回はゴールボール編。
視覚に障がいのある選手がプレーする動画のシーンを取り上げながら、ゴールボールがどんなスポーツなのか、基本をご紹介。
日本ゴールボール協会の増田さん、松本さんの詳しすぎる解説と共にお送りします!さあ、いきますよ!
《まずは、動画をみてみよう!》
今回解説いただくのはこちらの方々です!
増田徹(ますだ・とおる)さん
松本千恵子(まつもと・ちえこ)さん
プレイヤーは3人×3人
まずは基本ルールから。
ゴールボールは、2チームで互いにボールを投げ合い、点数を競う対戦型のスポーツ。
コートに立つのは1チーム3人。相手ゴールに向かって、真ん中の選手がセンター、左右の選手をウイングと言い、右側の選手がライト、左側の選手がレフトというポジション。
コートの広さは18m×9m、6人制バレーボールのコートと同じ広さで、ゴールの幅はコート幅と同じ幅9m、高さは1.3m(みんながよく見るサッカーのゴールは、幅7.32m、高さは2.44m)。
試合時間は前半・後半それぞれ12分ずつ、合計24分。
ボールがゴールに入ると1点が入り、試合終了時に合計得点が多い方が勝利!
アイシェードをつけてプレー
視覚に障がいのある選手がプレーするゴールボール。視覚障がいといっても、選手によってどんな見え方かはそれぞれ。 |
ボールからは鈴の音が!
ゴールボールのボールは直径24~25cm、ボールの周囲は75.5cm~78.5cm。バスケットボールの7号球とほぼ同じ大きさですが、重さは約1,250gと、バスケットボールの約2倍。 |
ボールを相手ゴールへ投げ得点を狙う!
プレーが始まると、攻撃側は相手のゴールに向かってボールを転がすように投げ、守備側はボールの鈴の音を頼りに、手や足を伸ばして全身でボールがゴールに入るのを防ぐ。
投げるときは、ボールを転がすか、バウンドさせて投げるのが基本。攻撃側エリアに一度バウンド、ニュートラルエリアでもう一度バウンドしていないと反則に。
ゴールの場所を番号で把握
ゴールの幅は9m。ゴールを背にした選手から見て右端から順番に、0~9までの番号でゴールを9分割し、その番号で場所を伝達しあう日本独自のテクニックが!この場面では、選手が手を触れている位置は、だいたい2番の位置。
コート内のラインには糸が!
コート内のラインの下には糸が入っていて、触ると少し盛り上がりがあるのが分かり、選手は自分がどのあたりにいるのかを把握することができる。
プレー中は「QUIET PLEASE!(お静かに!)」
ゴールボールでは、ボールの鈴の音や相手の足音など、かすかな音がとても重要。そうした音が聞こえるように、プレーしている間、観客は声を出しての応援は禁止。こんな風に「QUIET PLEASE!」とサインが出ているときは、静かに!
視覚に頼らず、音を頼りにプレーを組み立てる!
選手は、ボールの鈴の音や足音など、聞こえてくる音をもとに、ちみつにプレーを組み立てる。
攻撃側は、時にはボールをもっていない選手が拍手や足音で相手をかく乱し、守備側も音に耳を澄ませて状況を推測し、どこからボールがくるのかに意識を集中。
動画の中では、視覚を遮断した選手たちが、フィールドでどんな駆け引きをしているのかを表現。
《このシーンはゴールを守る選手になったつもりで、動画と解説を楽しんでください!》
ゴールボールの面白さをもっともっと味わおう!
静寂の中、力いっぱいボールを投げ合う実際の試合は迫力満点! 細かいテクニックなどにも注目しながら、もっとゴールボールについて調べたり、体験したり、試合も観戦してみよう!
<ご出演いただいた皆さま、ありがとうございました!(敬称略)>
チーム附属
信澤用秀、川嶋悠太、行弘敬祐、嶋田拓真、窪野一輝、小林祥尭、菊池凌馬
もっと知りたい方はこちらもどうぞ!
text by parasapo
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シリーズ【動画+解説で知る!パラスポーツ】
・車いすバスケットボール編
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