2024年はパリパラリンピック! パラサポ新聞9号WEB版で選手や競技にくわしくなろう
全国の学校の児童生徒を中心に10万部を配布しているパラサポ新聞の最新号(第9号)を7月に発行しました。このたびWEB版を公開します。
今号では、車いすテニスの小田凱人選手を特集。いよいよ開幕するパリ2024パラリンピックの競技会場MAPも掲載しました。ぜひ、ご覧ください。
もくじ
1面:車 いすテニス小田凱人選手に注目!2-3面:競技用具の秘密を調べてみよう(義足のいろいろ)
4-5面:パリ2024パラリンピック競技大会会場MAP
6-7面:児童生徒が主役の90分授業「あすチャレ!ジュニアアカデミー」
8面:パラスポーツクイズ
《WEB版:(PDF)はこちらをクリック!》
新聞の中身を、少しだけピックアップ!
「車いすテニス=好きなこと」をやり続けることが、僕にとって一番!!
やり続けるために勝つこと大事なんだ!
現在、高校3年生・18歳、 車いすテニスのITF 世界ランキング1位の小田凱人選手が母校の一宮市立西成中学校を訪問し、全生徒438名に自身初の書籍をプレゼントしました。書籍出版の提案を聞いた時に「本を出身校にプレゼントすることはできますか?」と聞いた小田選手の願いがかないました。小田選手は、「本を読んで、凄いなって思ってもらえたら嬉しいけど、本当は『俺にもできるんじゃね!?』『私もいけるかも!』と思ってもらいたい!」と、後輩たちに夢にチャレンジしてほしいと伝えました。
小田凱人選手について、もっと知る!
https://www.parasapo.tokyo/features/odatokito
<陸上競技用などの義足>
陸上競技などで使用される大腿義足。太ももに装着するソケットからスピードやジャンプ力をあげるために工夫されたカーボンの板バネまで、およそ9個の部品からできているんだ。
・ソケット
この義足では太ももにソケットを装着。ソケットが、選手一人ひとりの身体にどれだけフィットしているかが、パフォーマンスにも大きく影響するとても大切な部分なんだ!
・膝継手
スムーズに走るために欠かせない膝継手。ソケットと足部であると板バネをつなぐパーツで、曲げたり伸ばしたり激しい動きにも耐えられる耐久性も必要なんだよ。
<スキーやスノーボードなどの義足>
・シリンダー
スキーやスノーボードは屈伸運動がポイント。そこで、この義足では2か所にシリンダーがあって、曲げるときには空圧、伸ばすときには油圧の抵抗の力で屈伸運動を再現するんだって。すごいね!!
パラアスリート秦由加子選手に聞いてみた!
パラトライアスロンはどんな競技?
スイム(水泳)・バイク(自転車)・ラン(長距離走)の3種目を連続で行い、順位を競う競技です。パラスポーツでは障がいの種類や程度に応じてクラス分けされますが、私は立位/膝上切断などのPTS2クラスです。
秦選手はどの種目で義足を使用するの?
スイムでは競技用具は使用できないので、義足を脱いで泳ぎます。バイクは義足を使っても使わなくてもOK。はじめはバイク用の義足を使用していたけれど、今は義足なしで片足でバイクを漕いでいます。ということで、義足はランの時に使用。
義足の未来について
競技用の義足は「走る・跳ぶ」ために工夫されているけど、・日常用の義足では駆け足や走ることは難しい。将来は、義足を使っている子どもたちも、友達と一緒にかけっこをするとか、できる事がどんどん増えていくと良いですね!
共生社会について学ぶ高校生。新時代のキャリアパーソンとしての希望に|パラスポーツと教育
https://www.parasapo.tokyo/topics/110955
パリ2024パラリンピック競技大会特設サイトの会場
https://www.parasapo.tokyo/paralympic/paris2024/venue
パラアスリートを中心とした講師との遊びを通して気づき、考え、工夫する、力を身につけ、共生社会を学ぶ一歩に。 パラサポが提供するDE&I教育プログラム「あすチャレ!ジュニアアカデミー」の主体的・対話的で深い学びのステップをご紹介します。
障がいのある講師と、どんな工夫をすれば一緒に遊べるかな?!
はじめに講師のパラスポーツとの出会いや障がいについてのお話しを聞いたら、次はいよいよワークショップ。グループに分かれて、みんなが普段遊んでいる「鬼ごっこ」などを講師と一緒に同じルールで遊ぶために、どんな工夫をすれば良いかを考えてね。遊びのエリアは広い方が良い?狭い方が良い?体育館にあるもの(ボール、跳び箱、コーンなど)も上手く利用してみよう。
「あすチャレ!ジュニアアカデミー」を実施した児童生徒や先生の声はこちら
・講師が得意なことをルールに追加するなど、色々な工夫をみんなで一緒に考えました。考えるのは簡単だけど、ちゃんとそれをみんなで楽しく遊べるかは少しは難しかったです。(児童)
・キャリア教育をテーマにした総合的な学習の時間にプログラムを導入しました。「できるできないではなくて、どう工夫してできるようにするか」を自ら考えられたと思います。(担任の先生)
教職員のみなさんへ
障がいのあるなしにかかわらず一緒に同じルールで楽しめるインクルーシブな遊びを通し、共生社会について自分事として、学ぶことができます。授業では「遊び」をテーマにしていますが、この手法をそのまま日々の生活にも活かしていけるようになっています。
「あすチャレ!」公式サイトはこちら https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/
どの競技か分かるかな!?クイズに挑戦してみよう!
◎クイズはこちら
パリ2024パラリンピックの日程は、2024年8月28日(水)~9月8日(日)の12日間。
ぜひ、気になる競技や選手を見つけて応援してみてください!
パラサポ新聞は、パラアスリートの活躍やパラスポーツの面白さを通じて、共生社会を考えるきっかけになることを目指し、制作しています。
≪バックナンバー≫
●第4号 平昌ハイライト、パラリンピックすごろく
●第5号 パラリンピックの豆知識、パラサポかるた
●第6号 東京2020パラリンピックの日本人メダリストから舞台裏まで一挙紹介
●第7号 北京2022冬季パラリンピックダイジェスト
●第8号 2023年も!パラスポーツがアツい!
text by Parasapo