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車いすテニス
大谷桃子(車いすテニス)・女子アスリートPHOTO GALLERY BEST SHOOT
HOSONO SHINJI
LADY GO! with letter
女子アスリートPHOTO GALLERY
BEST SHOOT
VOL.7 大谷桃子(車いすテニス)
撮影/細野晋司
パラスポーツの“今”をお届けするスペシャルムック『パラリンピックジャンプ』(「週刊ヤングジャンプ」と「Sportiva」が共同編集/協力:パラサポ)のVOL.3発刊記念スペシャルコンテンツを、パラサポWEBで配信します。
西九州大学に在籍してる桃子ちゃんは、生活も練習も佐賀県。梅雨の最中、天気の不安を抱えつつ、お邪魔しました。予報がウソのような晴天の中、うだるようなコート。「私、雨女なんです」って言ってたけど、令和の桃子ちゃん、持ってるね(笑)。
ひとり爽やか&真っ黒で健康的な笑顔を纏い、的確なショットをフォア、バック、ボレーと続けてくれた。信頼するコーチとのラリーはシャッターを切る手を止めて、ついつい見惚れてしまいました。
溢れ出す汗が、キラキラとより輝いて美しく見えた。自在に動き、汗をかき、力の限りを尽くす彼女へのご褒美は東京パラリンピックで! きっと歓喜のシャワーが待っている!
Don’t give up! So you are amazing!
細野晋司
細野晋司 SHINJI HOSONO
1963年生まれ、岐阜県揖斐川町出身。
http://www.hosonoshinji.com
車いすテニス
ツーバウンドでの返球が認められていること以外、一般のテニスとほぼ同じルールで試合が行われる。コートの広さやネットの高さも同じでラケットやボールなどの用具も同じものを使用する。試合は3セットマッチ(2セット先取で勝利)で行われ、男女別のシングルスとダブルスに、三肢まひ以上の選手が参加する男女混合のクアードクラス(シングルス、ダブルス)がある。トップレベルの選手はプロとして世界の大会を転戦している。いつもお世話になっているコーチへの感謝のメッセージ。
大谷桃子選手から、古賀“マーボー”雅博コーチへの手紙です。
~配達されない古賀コーチへの手紙~
コーチ、車いすテニスのことなんて何にも知らなかったのに、いつのまにか巻き込んでごめんなさい。
最初は何度も「見たことないから無理」って断ってましたね。あの時、私は「わかりました」って帰ってたけど、また次の日に「お願いします」って伺ってました。実は断られてるって気が付いてなかったんですよ(笑)。最後は「大阪の大会があって、それに出たいけど誰も練習してくれる人がいない」って言ったんです。すごく必死に!コーチは覚えてるかなぁ。 そしたら「しょうがないねえ。でも何やったらいいかわかんないよ」って言いながら、手探りで練習してくれました。その甲斐あってか初めて出た大会で準優勝しちゃって、そこからなし崩して今に至るみたいな……なし崩してすいません(笑)。
最後にコーチ、これからも二人三脚で頑張りたいです。他のコーチとだったら続けてないかもしれないし。口は悪いけど信頼してるんですよ。でもひとついいですか? 声が大きすぎるのを直して欲しい。作戦とか小声で話すべき大事な話、実は周りにだだ漏れだって知ってましたか?とはいえ、コーチは喋れなくなったら死んじゃうんでしょう?静かにすることが最も苦手だもんね。なので…まぁいっか、しょうがないよね(笑)。
あ、もうひとつ!やっぱりもう少し痩せて、健康に気を配ってください。そして来年は東京2020、お互いに頑張りましょう!これからもよろしくお願いします!
桃子より
<大谷桃子:OTANI MOMOKO>
1995年8月24日生まれ、栃木県出身。西九州大学健康福祉学部スポーツ健康福祉学科。
[所属]株式会社かんぽ生命保険
小3からテニスを始め、高校時代はインターハイにも出場。高校卒業後、入退院を繰り返し徐々に車いす生活に。車いすテニスを本格的に始めてから、まだわずか3年ながら昨年のアジアパラ銅メダルを獲得した。
photo by SHINJI HOSONO
※本記事は『パラリンピックジャンプ』編集部協力のもと掲載しています。