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走り幅跳びの山本らがメダルを狙う!世界パラ陸上競技選手権大会、14日に開幕
7月14日から23日までイギリス・ロンドンで開催される「世界パラ陸上競技選手権大会」。世界陸上競技選手権大会に先駆けて行われるが、健常者の大会と同じ同時期同場所で行われるのは初めてのこと。走り幅跳び3連覇の期待がかかる山本篤(T42)を筆頭に、リオパラリンピックメダリストの佐藤友祈(T52)、芦田創(T47)、初出場となる生馬知季(T54)や西勇輝(T54)など50人の選手が日本代表として出場する。
東京での金メダル獲得のための第一歩
6月9日に行われた会見で、日本パラ陸上競技連盟の小林順一強化委員長は、日本チームの特徴を次のように語った。
「ロンドン、リオと金メダルゼロに終わったが、東京ではぜひ金メダルを獲りたい。その目標をかなえるために、今年3月から選手を積極的に海外に派遣して海外の強豪と戦う場を提供。選手のレベルを上げていこうとしている。
車いすのT54クラスで、リオパラリンピックに出場できなかった20~25歳ぐらいの若いメンバーが数多く入っている。(国内トップ選手である)樋口政幸選手に追いつけ追い越せと3~4人が切磋琢磨していて、競技レベルが上がっているので非常に楽しみ。
切断のグループでは、山本篤選手や芦田創選手の走り幅跳びなど、かなりの数の選手がメダルが狙えるところまで来ている。東京に向ける新たな一歩として、世界選手権で一人ひとりがそれぞれの目標をクリアするとともに、数多くのメダルを獲りたい」
以下、記者会見に出席した選手のコメント
●西勇輝
「初めて世界選手権に出場する。去年から今年は、世界選手権を最大の目標にして過ごしてきた。選手団に選ばれることができた。出ることだけが目標ではないので、選ばれたからには自分の最大のパフォーマンスをして、いい結果を出していきたい」
●中山和美
「世界選手権は3回目の出場となるが、昨年のリオでは予選敗退という結果に終わっているので、今回はすべての種目において決勝に残れるような走りをしたいと思っている」
●山本篤
「リオで金メダルを獲れなかったということがあるので、金メダルを目指してやっていきたい。走り幅跳びは、2013、2015年の世界選手権で金メダルを獲っていて、3連覇がかかっている。ディフェンディングチャンピオンとして、死守できるような状態で臨みたい」
●前川楓
「リオでメダルを獲れなくてすごく悔しい思いをして、この冬の期間を過ごしてきた。ロンドンでは走り幅跳びで絶対にメダルを獲りたいと思っている。100mも入賞したい」
●芦田創
「今期のランキングで、走り幅跳びが1位、三段跳びが4位という位置で世界選手権を迎える。ランキング通りの結果が残せるとは思っていない。実際、2年前の世界選手権でも走り幅跳びのランキングが2番だったのに、5位入賞という結果に終わった。これから一ヵ月、自分の記録のアベレージを高めていきたい」
前回金メダルの中川らも出場
また、視覚障がいクラスには400mの日本記録保持者・佐々木真菜(T13)、佐藤智美(T13)、和田伸也(T11)らが出場する。
前回5000mで金メダルの中川大輔、マラソンを主戦場とする金子遼らが11人が派遣される知的障がいクラスは、5月にタイで行われた「2017INAS世界陸上選手権大会」で銀メダルを獲得した走り幅跳びの山口光男にも注目だ。
text&photo by TEAM A
photo by Getty Images Sport