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「2020年とその先に向ける大きな一歩に」ドバイ2017アジアユースパラ競技大会、10日に開幕
12歳から23歳までのジュニア、ユース世代の選手が参加する「ドバイ2017アジアユースパラ競技大会」。12月10日から13日までの4日間、UAE・ドバイで開催される。23の国と地域、634選手が参加し、ジュニア、ユースのアジアナンバーワンの座をかけてそれぞれの競技で争う。陸上競技やバドミントンなど7競技、87人の選手が参加する日本は、2020年東京パラリンピックやその先をにらみ、金メダル量産を狙う。
結団式でバドミントンの今井が決意表明
21日、都内で開催された結団式では、選手団の主将を務める今井大湧(バドミントン)が決意表明。「2020年とその先に向けて大きな一歩になるよう、選手一丸となって頑張っていきたい」と抱負を述べた。
陸上競技のパラリンピアンでもある花岡伸和団長は、緊張した面持ちの選手たちにこう語りかけた。
「今大会は皆さんの青春の一ページになるのはもちろんのこと、アスリートとしての物語の一章節になる。一章節が面白ければ、そのストーリーは面白くなる。強い国も参加する中で、戦う相手が物足りない種目もあるかもしれない。けれども、どんな状況でも全力を尽くす。どんな獲物を捕るときでも全力なライオンのように猛々しく、あきらめない、不屈の精神で大会を乗り切ってほしい」
また、団旗の授与も行われ、JPCの山脇康委員長から日本代表選手団の花岡団長に手渡された団旗は、旗手の小池さくら(水泳)に渡った。
未来のパラリンピアンも出場
アジアユースパラ競技大会の開催は4回目。花岡団長が「日本はアジアを率いていく存在」と語る通り、アジアにおける日本の存在感は大きい。地元開催だった2009年の東京大会では、日本は133選手が出場し、金メダル65個を含む計123個のメダルを獲得。2013年のマレーシア大会では、93選手が出場し、金メダル61個に輝いた。そのうち、若杉遥(ゴールボール女子)、池愛里(水泳)、鳥海連志(車いすバスケットボール)らがリオパラリンピック日本代表に選出され、さらにはアジアユースでメダルを獲った西勇輝、佐々木真菜(陸上競技)藤原大輔(バドミントン)が若手のトップ選手として活躍している。
2020年の東京パラリンピックまで残り1000日を切り、若手強化の遅れが心配されるなか、今大会には可能性を秘めた選手たちが顔をそろえた。
なかでも、10月のワールドオープンバンコク大会で日本代表に初選出されたボッチャの江崎駿(16歳)、11月に開催されたバドミントンの世界選手権シングルス3位の今井(19歳)は東京パラリンピックでの活躍も期待される注目選手。さらに陸上競技の世界選手権に出場した経験を持つ三須穂乃香(19歳)、知的障がい者の水泳で男子200m自由形、200m個人メドレーの日本記録保持者・東海林大(18歳)ら、すでに世界を舞台に戦っている選手も少なくない。それぞれの課題に取り組むトップ選手たちは、今大会でどんな収穫を手にするのか。
ボッチャやバドミントンはアジアが強豪というだけに、国際大会に未出場の若い選手を研究する場でもある。また、障がいの種類やレベルを分ける国際クラス分けを初めて受ける選手、海外が初めてという選手も多く、アジアユースはまさに世界の舞台で戦うための試金石だ。
日本選手団の選手たちはそれぞれ9日までにドバイに到着。10日にドバイクラブで開会式を迎える。
▼選手のコメントは以下の通り
今井 大湧(バドミントン)
「ドバイは(世界バドミントン連盟の)年間表彰が行われる地で、いつかは行ってみたいと思っていた。今回は自分にとって初めての総合競技大会なので、他の競技の選手とも交流し、視野を広げる機会にしたいし、主将を務めるからには金メダルを獲りたい」
東海林 大(水泳)
「200m自由形やリレーなどに出場する。いろんな国の選手と話すのが楽しみ。(自分には)負けず嫌いなところもあるけれど、今回は久しぶりの国際大会なので楽しみたいと思う」
text&photos by Asuka Senaga