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Sports 競技を知る
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【パラスポーツ!これだけは知りたい】卓球

卓球(パラ卓球)は、2人もしくは2人組のプレーヤーが長方形の台を挟んで向かい合い、ボールをラケットで打ち合って得点を競う対戦型のスポーツ。ルールは一般の卓球とほぼ同じ。シングルスとダブルスの種目がある。

クラス分け
卓球には、車いす、立位、知的障がいの3つのカテゴリーがあり、男女別に個人戦、団体戦がある。
できるだけ公平な条件で競えるように、障がいの種類や程度によってクラスが分けられる。車いす、立位の部門にはそれぞれ5段階のクラスがあり、知的障がいのクラスを合わせて合計11クラスとなる。
同じクラスでも障がいの種類は異なることがあるため、義足の選手と下肢まひの選手が対戦することもある。
競技用具
ラケットやボールは一般の卓球と同じ。
卓球台も、サイズ(縦274cm、横152.5cm)やネットの高さ(15.25cm)は一般の卓球台と同じだが、車いすを使用してプレーする選手が台のすぐ近くでプレーできるよう、脚がより内側になるよう設計されている台を使用する。

車いすカテゴリーの選手が乗る競技用の車いすは、厚みや硬さをそれぞれの選手に合わせた車いす用のクッションを使用することもある。
立位のカテゴリーの選手は、腕に装具を使用したり、片脚に義足を装着したり、クラッチ(杖)を使用する選手も。自分のスタイルにあったものを使用して競技に参加する。

ここに注目
障がいの種類や程度に応じ、選手はそれぞれ多種多様なプレースタイルを磨き上げる。相手の障がいから弱点を見極め、そこを攻めることも戦略のひとつ。激しい打ち合いの中で、互いに駆け引きを繰り広げる “頭脳戦”も醍醐味だ。

text by Parasapo
illustration by Kazue Shima