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Sports 競技を知る
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【パラスポーツ!これだけは知りたい】ローイング

ローイング(パラローイング)は、種目により、肢体不自由や視覚障がいのある選手が行う。
進む方向に対して選手が後ろを向いてオールを漕ぎ、水上の直線コースでスピードを競う競技。

クラス分け
障がいの種類や程度によって3つのクラスに分けられている。PR1は、肩と腕の機能で漕ぐ下肢障がいの選手、PR2は体幹、肩と腕を使って漕ぐことができる下肢障がいの選手、PR3は脚、体幹、肩と腕を使って漕ぐ、四肢の障がいや視覚障がいのある選手が出場する。
競技用具
クラスによって使用するボートに違いがあり、重い下肢障がいのある選手が出場するPR1クラスでは、背もたれやボートの脇に小さな浮きが取り付けられている。PR2は固定されたシートが付いたシンプルな作りに、比較的障がいの軽いPR3では、一般のローイングとほぼ同じボートを使用している。

おさえておきたいルール
PR1は1人乗りのシングルスカル、PR2は男女混合・2人乗りのダブルスカルで争い、選手は両手で2本のオールを漕ぐ。ダブルスカル種目では2人のうち1人は視覚障がいの選手も出場できる。
PR3は男女混合4人の選手に加え進行方向正面を向いている舵手(コックス)が1人同乗し、選手は1人1本のオールを漕ぐ。
PR3の混合舵手つきフォアは、男女それぞれ2人ずつ、障がいの程度や種類が異なる選手でチームを構成。視覚障がいのある選手は2人まで出場可など、ルールの中でどのようなチームを組むかもカギになる。指令役の舵手(コックス)の指示に合わせて、息を合わせて1つのボートを漕ぐチームワークが見どころだ。

ここに注目
レースで漕ぐ距離は2,000m。勝負どころでスパートをかけるシーンや、終盤のデッドヒートで全ての力を振り絞って漕ぐ選手の姿にも注目!

text by parasapo
illustration by Kazue Shima