SDGs時代の新常識!? このマークを見かけたら、何をすべき?【パート2】
世の中にはさまざまな公共マークがありますが、日常で見かけることはあっても意外と意味を知らない、というマークも多いと思います。そこで今回は、今世界目標として掲げられているSDGs(※)に注目し、これからの時代に向けて知っておきたい10の公共マークをクイズ形式にてご紹介。 パート2では、車で見かけるマークや、知ってはいるけど意味を勘違いしやすいマークが登場! 必要な場面でスマートな対応ができるよう、どんな行動をとったら良いのか、併せてお伝えします。
※SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。SDGsでは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを大前提として掲げている(外務省HPより)。
このマークが付いている車を見かけたら・・・
1:四つ葉クローバー? ハートがいっぱい?
ヒント:かわいいけれど、大切な意味を持つマーク
こちらは車に貼るマーク、ということは認識されていると思います。では、いったいどんな意味があるか、ご存知でしょうか。
答えは、肢体に障がいのある方が条件付きで運転をしています、という意味です。 マークの表示については、努力義務となっています。
<マーク情報>正式名称:身体障害者標識(身体障害者マーク)
あなたがすべき行動は?
危険を避けるためや、やむを得ない場合を除いて、幅寄せしたり、前方に割り込まないように気をつけよう
2:一見蝶々のステッカーに見えるけど・・・
ヒント:蝶々の羽が、人の耳の形に似ている?
続いてこちらも車に貼るマークなのですが、前述の身体障害者標識と、一緒にこのマークを貼っている方もたまに見かけます。
答えは、聴覚に障がいのある方が条件付きで運転をしています、という意思表示です。こちらに関しては、表示が義務付けられています。
<マーク情報> 正式名称:聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)
あなたがすべき行動は?
運転中に見かけたら、積極的に道を譲ったり割り込まないなどの配慮を。聞こえない・聞こえづらい人が運転しているため、クラクションでの呼びかけには対応できないので注意しよう
この犬のマークを見かけたら・・・
3:書いて字の如くだけど・・・その意味は?
ヒント:「ほじょ犬」とは、盲導犬、聴導犬及び介助犬を指しています
一度は「見たことがある」という方も多い、このマーク。こちらは、盲導犬、聴導犬、介助犬といった身体障がい者補助犬と、「身体障害者補助犬法」の認識や理解を広めるマークです。
実は、公共施設や交通機関、民間施設、病院など、不特定多数の人が利用する場所では、訓練された補助犬を受け入れる義務があると「身体障害者補助犬法」という法律で定められています。要は、ほとんどのパブリックスペースは補助犬同伴で安心して利用できるということです。公共スペースで補助犬を見かけたら、理解と配慮を心がけたいですね。
<マーク情報> 正式名称:ほじょ犬マーク
あなたがすべき行動は?
補助犬はペットではなく、訓練されて仕事をしています。見かけたら、声をかけたり触ったり、食べ物を与えたりしないで、そっと見守ろう
よく見かけるこのマークの正しい意味と正式名称、知ってる?
4:世界中で知られるこのマーク、2つの違いは?
ヒント:意味は同じだけど、イメージが違うかも
日常でよく見かけるこのマーク。普段は「車いすマーク」と呼んでいる方も多いのではないでしょうか。
正式な名称は向かって左側が「障害者のための国際シンボルマーク」、右側は「アクセシブルアイコン」といって、いずれも車いすユーザーだけはなく、障がいを持つ全ての方が利用できる建物、施設であることを明確に表す意味を持つシンボルマークです。
同じ意味を持ちながら、この2つの車いすのマークを比べてみると随分と印象が違うのはなぜでしょうか? 実は、右のアクセシブルアイコンは、2014年に従来(左)のものをリ・デザインしたもので、アメリカのNGO団体が始めた「アクセシブル・アイコン・プロジェクト」によって制作されました。マークをよりアクティブなデザインに一新することで、ポジティブな印象へと変え、障がいを持つ方があらゆる方面で活躍できることを推進する意味も込められています。
<マーク情報>
正式名称(左):障害者のための国際シンボルマーク
正式名称(右):アクセシブルアイコン
あなたがすべき行動は?
駐車場や公共施設を利用する際に、優先スペースを利用しない、など自分でできる限りの配慮をしよう!
5:杖をついている人はどんな人でしょう?
ヒント:白い杖を持っています
杖をついていると高齢者のようにも見えますが、こちらは世界盲人連合で1984年に制定された「盲人のための国際シンボルマーク」です。
視覚障がい者が利用しやすい安全でバリアフリーに考慮された建物や、信号機といった設備のほか、国際点字郵便物、書籍など、意外と身近にあるものに付けられています。
また、視覚障がいは全盲をイメージしがちですが、視野障がいや視力障がいなど、見えづらいといった弱視の方が多いので、一見見えていそうでも、サポートを必要とする場合があることを忘れずに!
<マーク情報> 正式名称:盲人のための国際シンボルマーク
あなたがすべき行動は?
このマークのある建物や設備周辺など、視覚障がい者が困っている様子を見かけたら声をかけてサポートしよう!
実はほかにもさまざまなマークがあります。今回ご紹介した内容に関しては、そのなかでも共通認識として知っておきたいものばかり。よく目にするマークの意味を知ったことで、今後立ち止まることも増えていくことと思います。見かけたら通りすぎることなく「助け合う」、その思いが少しでも芽生えてもらえたらと思います。
この記事の<パート1>はこちら↓
SDGs時代の新常識!? このマークを見かけたら、何をすべき?【パート1】
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text by Parasapo Lab