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パラサポと長野県 スポーツを通じた共生社会の創造に向けて協定を締結
6月17日、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)と長野県は、スポーツを通じた共生社会の創造に向け、「スポーツを通じた共生社会の創造に向けた連携・協力に関する協定」を締結。軽井沢町の軽井沢風越公園総合体育館で協定締結式を行いました。 本協定は、障がいの有無に関わらず、スポーツを楽しむことを通じて、ともに支え合う地域社会の創造に向けたモデルを構築すること、その取り組みを全国に広めていくことを目的としています。
阿部知事は、挨拶の中で、1998年に長野オリンピック・パラリンピック冬季競技大会が開催された際に、カーリング競技が軽井沢で行われたことにも触れ、その地で20年という節目の年に、パラサポと協定を結ぶことを意義深く、嬉しく思うと述べました。また、「本県は、日本で唯一、オリンピック、パラリンピック、スペシャルオリンピックスという3つの世界的なスポーツ大会の開催地であり、その経験をもとにスポーツを通じた共生社会をつくっていきたい。パラサポと一緒にそのモデルを構築し、全国に広めていく取り組みを、この長野県から力強く発信していきたい」、と協定締結に対する思いを語りました。
パラサポの山脇会長は、「この度は、長野県において、地域でパラスポーツを利用したコミュニティを作り、障がいの有無に関わらず、誰もが一緒にスポーツを楽しめる環境づくりを進められるということをお聞きし、パラサポがこれまでに蓄積した経験やノウハウをご提供し、少しでも皆さまのお役に立てればと考えております」と挨拶の中で述べました。
また、長野県では、既に障がい者福祉センター「サンアップル」や、県内4カ所に設置されたそのサテライト施設「サンスポート」など、多くの総合型地域スポーツクラブを中心に各地でスポーツに親しむ環境づくりが進められていますが、山脇会長はそのことについてもふれ、「長野県であれば、いつでも、どこでも、誰でもパラスポーツが楽しめる、そんな地域モデルを皆様方と一緒に作りあげ、この先進的な長野モデルを全国に発信し、展開していきたい」と本協定締結による、今後への期待を語りました。
今回の協定に至る経緯として、長野県は、2020年東京パラリンピック大会への積極的な参加及び2027年に開催が予定されている全国障害者スポーツ大会の成功に向けての取り組みの必要性を感じており、パラサポも同様に2020年の大会を契機にパラスポーツを通じて共生社会を実現する“地域モデルづくり”を検討していたという背景があります。
今後は、県内の総合型地域スポーツクラブなどを通じたネットワークや、パラサポが持つパラスポーツを通じた教育プログラム、運動会、体験会のノウハウなど、相互に事業や人的資源の活用など連携を図りながら、県内各地の身近な地域で誰もがパラスポーツを楽しめる環境とコミュニティづくりを、そのモデル構築を含めて進めていくことになります。
キックオフイベントには地域スポーツ指導者や行政職員、教員も参加
開会式後、本協定のキックオフイベントとして「パラスポーツフェスタin軽井沢」と題したイベントが開催され、午前に実施された「あすチャレ!運動会*」では、地域のスポーツ指導者や行政職員、教員など約70人が参加し、ボッチャや車いすリレーなどパラスポーツを体験しました。
*「あすチャレ!運動会」とは、パラリンピックの正式競技やオリジナルのパラスポーツを取り入れて行う新しい形の運動会で、パラサポがパラスポーツ普及の一環として提供している法人・自治体向けプログラムの一つです。
「パラスポーツフェスタin軽井沢」は、総合型地域スポーツクラブであるNPO法人スポーツコミュニティー軽井沢クラブ(通称:SC軽井沢クラブ)を中心に実施され、午後の部では、「信州アスリートトークショー」、「わくわく体験会」といったパラスポーツを多くの人に体験してもらうプログラムが開催されました。その様子については、別記事でレポートを公開予定です。