数字で予習! パリ2024パラリンピック基本の「き」
パリ2024パラリンピック開幕まで約半年。大会を楽しむために、大会にまつわる10個の数字に注目してみた。
1.開催期間「12」
パリパラリンピックは、パリオリンピックのおよそ2週間後に開幕。8月28日(水)から9月8日(日)まで、12日にわたって競技が行われる。初日は開会式のみで、競技は11日間だ。ちなみに東京2020パラリンピック(13日間)と比べて1日短くなった。
2.実施競技「22」
実施される競技は22競技。パリ大会から採用される競技、外れる競技はなく、東京パラリンピックと同じだ。
3.メダル種目「549」
メダル種目数は、前回大会より10種目増えて549になる。ボッチャ、柔道、ローイングの種目が増加する。
4.女子選手のメダル種目「235」
女子選手が争う金メダルの数は235個。前回大会よりも種目が増え、メダル種目のうち約43%を占める。
5.競技会場「17」
競技の多くがパリ中心部で行われる。パリといえば、世界有数の観光地であり、パリ大会は観戦しながら観光もできるのが魅力だ。
※マラソンのスタート地点を除いた数字。
6.競技会場のうち世界遺産「5」
競技会場のうち5会場(*1)はユネスコの世界遺産に登録されており、“スポーツと世界遺産の融合”も見どころのひとつ。開会式が行われるコンコルド広場も世界遺産(パリのセーヌ河岸)に含まれる。
*1 ヴェルサイユ宮殿以外の会場(エッフェル塔、アンヴァリッド、グラン・パレ、アレクサンドル3世橋)は、「パリのセーヌ河岸」の登録対象として世界遺産に登録されている。
<会場一覧> ★マークが世界遺産
・★エッフェル塔スタジアム(ブラインドフットボール)
・★ヴェルサイユ宮殿(馬術)
・★アンヴァリッド(アーチェリー)
・★グラン・パレ(車いすフェンシング、テコンドー)
・★アレクサンドル3世橋(トライアスロン)
・スタッド・ローラン・ギャロス(車いすテニス)
・ベルシー・アリーナ(車いすバスケットボール)
・ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ(バドミントン、パワーリフティング)
・シャン・ド・マルス・アリーナ(車いすラグビー、柔道)
・ヴェロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌ(自転車競技・トラック)
・クリシー・ス・ボワ(自転車競技・ロード)
・パリ・ラ・デファンス・アリーナ(水泳)
・パリ南アリーナ(ボッチャ、卓球、ゴールボール)
・パリ北アリーナ(シッティングバレーボール)
・スタッド・ド・フランス(陸上競技)
・フランス国立射撃場(射撃)
・ヴェール・シュル・マルヌ・ノーティカル・スタジアム(カヌー、ローイング)
7.代表選手団「184」
パリパラリンピックでは、184の代表選手団が参加を予定している。リオ大会、東京大会に続き、パリ大会でも難民選手団が国際パラリンピック委員会(IPC)の支援で構成される(*2)。
*2 選手は成績や資格などの選考基準に基づき選出される。
8.パラアスリート「4,400」
パリパラリンピックに出場する予定のアスリートは、最大4,400人。
9.視覚障がいアスリートのガイド「278」
視覚障がいアスリートとともに、278人のガイドが競技を行う予定。
10.ボランティア総勢「45,000」
パリ2024大会では、オリンピックとパラリンピック合わせて45,000人以上のボランティアが大会をサポートする。その中には、障がいのあるボランティアも含まれる。190ヵ国以上から約300,000人の応募があり、東京2020の大会ボランティアの応募者数204,680人を超える数となった。
パリ2024大会は、男女参加数を同数に近づけるジェンダー平等、使い捨てプラスチックや二酸化炭素排出量の大幅削減、環境やサステナビリティに配慮した取り組みなど、「史上初」の試みも実施される予定だ。大会のあれこれを知れば、パラリンピックが待ち遠しくなるはず。ぜひ開幕半年前のこの機会に、パリパラリンピックにまつわる数字を調べてみてはいかがだろう。
※本記事はパリ2024大会WEBサイト、および国際パラリンピック委員会(IPC)WEBサイトを参考にしています。
text by TEAM A
key visual by X-1