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「i enjoy ! パラスポーツパーク in ParaFes 2018」でパラスポーツをもっと身近に!
日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)と武蔵野の森総合スポーツプラザは11月23日、「ParaFes 2018」の会場となった武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナに隣接するサブアリーナで、パラスポーツを体験できるテーマパーク型のイベント「i enjoy ! パラスポーツパーク in ParaFes 2018」を開催した。
これまで全国各地で開催してきた「i enjoy ! パラスポーツパーク」は、子どもから大人まで年齢や性別を問わず体験できるイベントとして延べ20,000人以上が来場し、パラスポーツ体験者を確実に増やしてきた。今回も約1,300人が来場し、会場はParaFes前に意欲的にパラスポーツを体験したり、テレビで見たことのあるパラスポーツを実際に体験してみたいという来場者たちの熱気に包まれた。
<i enjoy ! パラスポーツパーク> 6競技の醍醐味を体感
約1,800㎡の会場内に設けられたのは、車いすバスケットボール、パラ陸上(車いすレーサー)、ボッチャ、視覚障害者柔道、パラ卓球、パラ・パワーリフティングの6競技のパラスポーツ体験コーナー。体験者はパラアスリートのアドバイスを直接受けながら、さまざまな用具に触れたり、純粋にスポーツを楽しんだりした。
<あすチャレ!Academy>で当事者のリアルを知る!
ステージでは、特別講座として障がいのある当事者から学ぶダイバーシティセミナー「あすチャレ!Academy」が行われ、事前に申し込んだ約60人が参加した。今回の講師は、ソウルパラリンピックの陸上競技金メダリストである永尾由美氏。まずは隣の席の人と二人一組で片方が立ち上がり、もう片方が座ったままで自己紹介を行い、“車いすユーザーの視線”を疑似体験。講師の生い立ちやスポーツとの出会いが語られた後は、聴覚に障がいのある方とスポーツ観戦する際の筆談ポイントなども楽しく学んだ。「聞きにくいことも何でも聞いて!」という永尾氏に応えて、質疑応答も活発に行われ、参加した大学生は「初めて当事者の声を聞き、学びが多かった」と満足そうに話していた。
<パラスポーツメッセンジャー(※)講演>知らなきゃ損!パラスポーツの魅力
パラスポーツメッセンジャー認定講師・杉内周作氏(アテネパラリンピック水泳 銅メダリスト)による講演も、多くの関心を集めた。視覚障がいのある杉内氏は、「みなさんに笑ってもらえないと、僕はわからないから!」と聴講者にリアクションを求め、時折ユーモアを交えながら、水泳でパラリンピックを目指した過程で学んだ“夢に向かう原動力”と、挫折を味わったときに初めて気づいた家族への感謝などを語った。
動画クリエーターがパラスポーツの魅力を発信!
くまみき/Kumamikiさん、キットチャンネルさんら(※)、UUUM所属の動画クリエイター10組が来場。パーク内の各競技体験ブースを訪れ、撮影しながらパラスポーツを体験した。パラ・パワーリフティングに挑戦したちょこばななさんは、学生時代以来の運動に「ムリー!」と話しつつ、25㎏のバーを挙上。「思っていたより楽しかった!」と声を弾ませた。
●くまみき
●キットチャンネル
●PARASTICA
●ちょこばなな
●はーちゃん/ha-chan
※参加クリエイター:Fate Games、CO-DAのぐっばいちゃんねる!、PARASTICA、Nemogamevideo、はーちゃん/ha-chan、りきゃっとあいすこじかるあさひな、SpaceMonkeysTV、ちょこばなな、くまみき / Kumamiki、キットチャンネル(計10組)
<レゴ壁画>の前で記念にパチリ!
香取慎吾さんがパラサポのキーメッセージである 「i enjoy !」をテーマに描いた壁画(縦2.6m、横6.1m)をレゴブロックで実寸大で再現した「レゴ壁画」は、「ParaFes 2018」の開演が近づくに連れて撮影に訪れる人が増えていった。普段は一般公開はされておらず、また間近に見られるめったにない機会とあって、記念撮影の列ができる時間帯も。大阪から来たという女性は「パワーをもらいます!」と笑顔を見せた。
<協賛各社のブース> 世界一のパラアスリートも登場!
会場の一角には、ParaFes 2018協賛各社のブースも出展され、各社特徴あるブースもにぎわった。
(協賛:野村ホールディングス株式会社、JXTG エネルギー株式会社、日本航空株式会社、三井不動産株式会社)
ウィルチェアーラグビー世界選手権で金メダルとMVPを獲得した池崎大輔選手も来場し、ガツンというタックル体験の金属音を響かせ、多くの来場者を魅了した。仕事でパラスポーツ支援に関わるようになり、さまざまなスポーツを学んでいるという40代男性は、「テレビで見るより迫力がある。百聞は一見に如かず、ですね」と興奮した様子で話してくれた。
<ParaFes 2018 ライブビューイング>
サブアリーナでは、「ParaFes 2018」のライブビューイングの特設ステージを設置。大型スクリーンに映し出される映像の演出やアスリートの真剣勝負に興奮し、アーティストによる歌声に酔いしれた。
「i enjoy ! パラスポーツパークin ParaFes 2018」、そして「ParaFes 2018」が開催された11月23日は、パラスポーツを「見る・知る・体験する」を一度に行うことのできる特別な一日だった。
会場には、障がいのある子どもたちの姿もあり、瞳を輝かせながらさまざまなパラスポーツを体験する彼らが、多くの人たちを笑顔にしているのも印象的だった。
※2020年6月追記:プログラムの名称が「パラスポーツメッセンジャー」から「あすチャレ!メッセンジャー」に変更されました。
text by TEAM A
Photo by X-1