【連載最終回】ピンバッジ交換が復活?パリ大会の競技以外の楽しみ方
いよいよパリ2024パラリンピックの競技が始まります。この期間中、競技だけでなく、多くのファンが楽しみにしている「ピントレーディング」も活発に行われるでしょう。最終回の今回は、パラサポWEBのオリジナルピンバッジのほか、現地でトレードされている日本のピンバッジを紹介します。
【第1回の記事はこちら↓】
パリ大会へカウントダウン! 現地でトレードするオリジナルピンバッジをつくってみた
【第2回の記事はこちら↓】
工場に潜入! パリ大会でトレードするオリジナルピンバッジはこうしてつくられた
小田選手にピンバッジを贈呈
さて、今回編集部がつくったオリジナルピンバッジのデザインの要は、車いすテニス・小田凱人選手直筆の「巴里」の文字。というわけで、先日小田選手にできあがったピンバッジを渡してきました!
「これ本当に僕の字ですか!? (金色だから)光るし、目立ちますね!!」と驚きながらも笑顔を見せてくれた小田選手。
パラリンピックでよく目にするピントレーディングについて紹介すると、「確かに(昨年10月に中国の杭州で開催された)アジアパラ競技大会で(選手に配られるバッグにピンバッジが)入ってた! そういう交流があるんですね!」とうなずきながら話していました。
日本代表選手団団長を務める田口亜希さんにも、ピンバッジを渡したところ「漢字が日本らしくていいですね」と感想をいただきました。
選手出身の田口さんは、これまでいろいろな人たちとピンバッジを通した交流をしてきたそうです。そこで、フランス大使館のイベントでパリ大会のボランティアの人たちからもらったというピンバッジを見せてもらいました。こちらも素敵!
ボランティアもピンバッジを持参
田口さんがパリ大会ボランティアの方から受け取ったピンバッジは、富士山とサクラといった日本らしさと、エッフェル塔のパリらしさがミックスされています。イラストのトーンかわいいです!
パリ大会には、東京大会でボランティアや組織委員会の一員として会場スタッフを務めた複数名がボランティアとして参加しています。
「ひとつのピンバッジから話は広がり、皆さんにパワーをいただき、うれしい気持ちでいっぱいです。パリでのボランティア活動に申し込む際、大使館に直接電話で質問をする方もいて、その行動力には驚かされました」と田口さん。
田口さんは続けます。
「地元開催ではないにも関わらず、世界中のボランティアが集まるパラリンピックで活動することへの意欲を語る日本からのボランティア。その楽しげな表情と活き活きとした語り口から、パラリンピックへの関わり方や、楽しみ方の魅力が伝わってきます」
ピンバッジを交換するというシンプルなやりとりが、気軽に会話を交わすきっかけをつくり、パラリンピックの魅力や意義をより深く感じさせてくれました。大会期間中、このような交流が会場のあちこちで見られそうです。
さっそく記者もアクレディテーションにオリジナルピンバッジをつけてみました。このバッジが大会終了時にどんなバッジに変わっているのでしょうか。貴重なバッジを見せてもらったり、話したことのない国の人と交換したりできるか……楽しみです。
パリパラリンピックは始まったばかり! 現地に行く人もテレビやネットで観る人も楽しみましょう!
text by TEAM A
key visual by Takamitsu Mifune