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Sports 競技を知る
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【パラスポーツ!これだけは知りたい】自転車競技

自転車競技(パラサイクリング)は、自転車に乗って一定の距離を走り、ゴールまでのタイムやゴールした順番を競うスポーツ。屋外の道路をコースに行われる「ロード」と自転車専用の屋内競技場(ベロドローム)で行われる「トラック」の2種目がある。

クラス分け
障がいの種類により4つのカテゴリーがある。
切断やまひなどの四肢や体幹に障がいのある選手はCクラス。まひなどで体幹に重度の障がいのある選手はTクラス。
視覚障がいのある選手はBクラス。下肢に障がいのある選手はHクラスとなる。
この中で、障がいの程度により細かくクラスが分かれている。
競技用具
選手の障がいの種類や程度によって、使用する自転車は異なる。
Cクラスの選手が使うのが、一般の自転車と大きくは変わらない「二輪自転車」。義足などを固定するために、カスタマイズされているものもある。
Tクラスの選手は、体幹バランスの悪さで転倒することがないよう「三輪自転車」を使用する。トライシクルともいう。
視覚障がいのあるBクラスの選手が使用するのが、2人乗りの「タンデム」。選手が乗るのは後ろで、前には晴眼者の「パイロット」が乗り、「ストーカー」と呼ばれる選手の目となってリードする。
下半身に障がいのあるHクラスの選手が使うのが「ハンドバイク」。身体をあお向けに寝かせた姿勢、もしくは身体を起こした状態で、手で漕ぐことができる自転車だ。ハンドサイクルと呼ばれることもある。

ここに注目
ひたすらタイムを求める種目、コースによりレース展開が変化するロードレースと、同じ自転車競技でも、種目によってそれぞれの面白さがある。
また、選手の障がいによって自転車の仕組みや見た目も異なっており、それぞれのスタイルにも注目したい。視覚障がいのBクラスでは、互いに呼吸を合わせ1台のタンデムを漕ぐ、パイロットとストーカーのコンビネーションが見どころだ。

text by parasapo
illustration by Kazue Shima