【パラスポーツ!これだけは知りたい】柔道

【パラスポーツ!これだけは知りたい】柔道
2025.04.16.WED 公開

パラスポーツの柔道は、視覚障がいのある選手が行う競技で「視覚障害者柔道」とも呼ばれる。試合時間は4分、試合場の広さ、投げ技や寝技をかけ一度もしくは合わせて「一本」を取ると勝ちとなるなど、基本的なルールは一般の柔道と同じ。

photo by AFLO SPORT

クラス分け

障がいの程度に応じて、J1(全盲)とJ2(弱視)の2つのクラスがあり、さらに体重別の階級に分かれている。全盲の選手は、柔道着の袖に赤い丸を付けている。

おさえておきたいルール

一番の特徴は、常に組み合った状態で技をかけ合うこと。まず互いに柔道着の同じ位置をつかんだ状態から試合が始まり、試合中に両手が離れてしまうと試合場の中央に戻され、再度組み合ってスタートする。

photo by Takamitsu Mifune

一般の柔道では、自分に有利な組み手を取ろうと組み手争いが起こりなかなか技がかからないことがあるが、パラスポーツの柔道では常に組んだ状態のため組み手争いはほとんどなく、大きな技を繰り出しやすい。「一本」で試合が決まることも多く、ダイナミックな展開が面白さのひとつ。

photo by Takamitsu Mifune

ここにも注目

視覚障がいのある選手たちは、視覚以外の感覚をフルに使って競技に挑んでいる。見えない中で相手の状況を知る手がかりのひとつになるのが、相手の肩口の道着をつかむ「釣り手」。相手の肩の動きから次にくる技を予測し、自分の防御や攻撃につなげることも。そんな駆け引きにも注目したい。

パラリンピックでは、1988年のソウル大会から正式競技に。パリ2024パラリンピックでは、日本代表の2人が金メダルを獲得した!

photo by Takamitsu Mifune

<柔道について詳しく知りたい方はこちら!>

text by Parasapo
illustration by Kazue Shima

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    柔道

    心の眼で相手と向き合い、技をしかける

『【パラスポーツ!これだけは知りたい】柔道』

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