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Sports 競技を知る
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【パラスポーツ!これだけは知りたい】テコンドー

2025.04.16.WED 公開
テコンドー(パラテコンドー)は、一般のテコンドーと同じく、1対1で、足技を決めることで得たポイント数を競い、勝者を決める格闘技。一般のテコンドーではキョルギ(組手)とプムセ(型)があるが、パラリンピックではキョルギが行われている。

クラス分け
パラリンピックでは、主に上肢障がいの選手が参加する。体重により5つの階級があり、片腕に機能障がいがあるか片方の肘から先がない選手のクラスで争う。
競技用具
選手はヘッドギアや胴プロテクターなどを着用。蹴りが有効な部位に十分な強さで決まったか、電子防具が判定する。
競技エリアは一辺の長さが3.3mの八角形だ。競技エリアから片足が全て出てしまうと反則(原点)になる。

おさえておきたいルール
パラリンピックでは、1ラウンド(5分間)で勝者が決まる。
基本的なルールは一般のテコンドーと同じだが、一般のテコンドーとは異なるのは、頭部への攻撃が禁止されていることと、手による突き技はポイントにならず、蹴り技のみが有効であること。
また、蹴りの種類により獲得できるポイントが異なる。相手に対して、シンプルに繰り出す蹴り技は1回決まると2点。180度の回転が加わった蹴りは3点。体を360度回しながら繰り出す蹴りは4点となる。

ここに注目
片腕の選手は腕がある方を前にして構えたり、両腕がない選手は脚をガードに使ったりというように、障がいの部位や程度により、それぞれの選手が戦い方を工夫している。選手によって異なるスタイルに注目したい。

text by parasapo
illustration by Kazue Shima