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Sports 競技を知る
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【パラスポーツ!これだけは知りたい】バドミントン

バドミントン(パラバドミントン)は、ネットを挟んでシャトルをラケットで打ち合い、得点を競う対戦型のスポーツ。上肢や下肢に障がいのある選手、低身長の選手がプレーする。

クラス分け
大きく分けて車いすと立位の2つのカテゴリーがある。その中で、障がいの程度に応じ、車いすのクラスが2つ、立位のクラスが4つの計6つにクラス分けされている。
競技用具
車いすカテゴリーの選手は、バドミントンの競技専用の車いすを使用する。前後へ急発進しやすいよう、タイヤは「ハの字」型に取り付けられていて、背面に身体を反らして打つ際、後ろに転倒しないように転倒防止の2つのキャスターが付いている。車いすバスケットボールの競技用車いすと似ているが、バドミントンでは選手同士の接触がないため、バンパーが付いていない。
立位でプレーする選手の中には、義足を使用する選手もいる。「く」の字のように板を曲げたようなかたちをしていて、シューズを履けるようになっている。

おさえておきたいルール
基本的なルールは、一般的なバドミントンとほぼ同じ。1ゲーム21点方式で3ゲームを行い、2ゲームを先取した方が勝利となる。使用するラケット、シャトル、ネットの高さも一般のバドミントンと変わらない。
特徴のひとつが、クラスによって、使用するコートの広さに違いがあること。
車いすカテゴリーの場合は、シングルスとダブルスともにネットに近いエリアにシャトルが落ちた場合はアウトとなる。さらにシングルスの場合は、それに加えて使用するコートの範囲が縦半分のみとなり、さらに狭くなる。
立位の中で最も障がいの重い下肢障がいのクラスでは、シングルスの際はコートの縦半分のみとなり、ダブルスでは全面を使用する。
それ以外のクラスでは、シングルス・ダブルスともに一般のバドミントンと同じ広さのコートを使用する。

ここに注目
障がいに応じて磨き上げた、選手それぞれ異なるプレースタイルは注目ポイント。スピード感あふれるラリーや、ショットの正確性など選手の技術も見どころ。

text by parasapo
illustration by Kazue Shima