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音楽を通してパラリンピックをもっと身近に。パラフェス2016で5000人の観客が熱狂
日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)は22日、国立代々木第一体育館でスポーツと音楽の祭典「パラフェス2016」を開催した。
オープニングは、世界で活躍する義足やクラッチ(松葉づえ)のダンサーらによるアクロバティックなパフォーマンスで華やかにスタート。2020年東京パラリンピックのウィルチェアーラグビーとバドミントンが行われる予定の会場に5000人が集まり、約3時間にわたってパラアスリートらのパフォーマンスやトップミュージシャンによる応援ライブを楽しんだ。
冒頭、発起人の野田聖子衆議院議員が「多くの人のパラリンピアンのイメージは堅苦しいもの。そのイメージをぶっ壊し、パラリンピアンとの距離を縮めて、生涯のファンになってもらいたい」と挨拶。パラサポの山脇康会長も「リオパラリンピックではブラジルの人たちの熱気を感じた。今日はブラジルの人たちに負けないように盛り上がりましょう」と呼びかけた。
パラフェスには、陸上競技400m(T47/上肢切断など)で銅メダルを獲得した辻沙絵や同じく史上初の銅メダルを獲得したウィルチェアーラグビーの池崎大輔らリオパラリンピックのメダリストらも登場。デモンストレーションを行い、競技の魅力を伝えた。またお笑い芸人の田村裕(麒麟)とバンビーノが、実際にパラスポーツを体験し、パラフェスを盛り上げた。
第2部は、全盲のシンガーやサラ・オレインに続き、シンガーソングライターの大黒摩季が登場。「自分も病気をして今年復活し、支える人がどれだけ必要か感じた。今日この時間を共有した皆さんはパラリンピックのファミリー。みんなでひとつになって一緒に応援していきましょう」と話すと、客席からは大きな歓声が上がり、最後は観客と出演者全員による「ら・ら・ら」の大合唱で幕を閉じた。
text&photos byParasapo