伊勢志摩サミットでパラスポーツ体験イベント ファーストレディも視察
G7伊勢志摩サミットの関連イベントとして5月27日、国際メディアセンターの隣接スペースにおいて、子どもたちを対象としたパラスポーツ体験イベントが開催された。安倍昭恵首相夫人はじめ、カナダのソフィー・グレゴワール=トルドー首相夫人、マウゴジャータ・トゥスク欧州理事会議長夫人などサミット参加中のファーストレディたちも視察し、パラアスリートや子どもたちと交流した。
同イベントは、G7伊勢志摩サミットに合わせて外務省が開催したもので、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が競技体験の企画を協力、後援した。ブラインドサッカーや車椅子バスケットボール、ボッチャ、自転車、陸上競技の5競技を、伊勢市立四郷小学校と名古屋国際学園の小学4年生から6年生の児童73人が体験した。
パラアスリートの直接指導も
子どもたちは、はじめにアイマスクをつけての準備体操に挑戦。2人1組になり、相方の声を頼りに、前でパラアスリートが行う体操を真似して行った。その後、8チームに分かれて、パラスポーツ5競技に触れた。
ボッチャの体験コーナーでは、リオパラリンピック代表推薦選手の廣瀬隆喜や杉村英孝が、子どもたちにルールを教えながら、ボッチャを一緒に楽しんだ。陸上競技は、レーサー(レース用の車いす)に乗り、パラサイクリングは(2人乗りのタンデム、ハンドバイク)に乗り、時速計測器を見ながら操作方法を体感した。
また、車椅子バスケットボールは、シドニーパラリンピック日本代表キャプテンで、現在パラサポで「あすチャレ!」のプロジェクトディレクターを務める根木慎志が、競技用車いすに乗った子どもたちとミニゲームを行った。
イベント途中、安倍首相夫人らファーストレディ3人が視察に訪れ、選手や子どもたちと握手。その後、ブラインドサッカーのグラウンドに移動すると、陸上競技と自転車でパラリンピックに過去4回出場し、現在ブラインドサッカーの選手でもある葭原滋男らと交流した。トルドー首相夫人やトゥスク欧州理事会議長夫人、安倍首相夫人も、実際にアイマスクを着けてブラインドサッカー用のボールを蹴る体験をしてみると、子どもたちから大歓声が沸き上がった。
一生に一度の素晴らしい経験に
子どもたちは「パラスポーツのことをこれまで何も知らなかったけど、実際に体験してみてとても面白かった。選手たちが上手に競技をしている姿を見て驚いた」「ファーストレディたちとも会うことができ、一生に一度の素晴らしい経験になった」といった感想を述べていた。
text by Katsuhiro Motoyama
photo by Parasapo