千葉県の教育現場に潜入! 先生も夏休みにパワーアップ!?
<パラサポ編集部が行く!>
ナビゲーター まっちゃん
こんにちは、編集部のまっちゃんです。シリーズ第11回は、8月上旬に千葉県で先生を対象に開催された国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版を活用した「実践教員研修会」に潜入しました。先生だって夏休みを有効活用しています!
全国の学校にパラリンピック教材が届いているのをご存知ですか?
I’mPOSSIBLE日本版事務局(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/日本財団パラリンピックサポートセンター、以下「事務局」)は、2017年から全国の小・中・高等学校および特別支援学校にIPC公認パラリンピック教材『I’mPOSSIBLE』を届けています。しかし、受け取った学校側が「どのように活用してよいかわからない」ということで、現在15%程度の利用率にとどまっています。
今年度の学校配布についての詳細はこちらから
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000023445.html
そんな現状を打開すべく、事務局は全国の教育委員会と連携して教職員向けの研修会を実施しています。8月2日〜9日には千葉県内の教育事務所管内5か所で行い、これまでに研修を受講した教職員は約8,000名にのぼります。3年連続でこの研修会を実施している千葉県の他にも、青森県三沢市、宮城県仙台市、長野県長野市も毎年この研修会を取り入れ、地域全体でパラリンピック教育を推進し、ダイバーシティ&インクルージョン社会の実現に向けたムーブメントを起こしています。みなさんの地元は、乗り遅れていませんか。
教育現場の目線で
『I’mPOSSIBLE』は、教材研究(授業のための下準備)に時間を割かず手軽に授業ができるよう、指導案、ワークシートや映像資料などがパッケージになっています。
研修を受けた先生からは「どのように活用したら良いかわからなかったけど、教員の立場で作ってくれていることがわかった」という声があった一方で「こどもたちの反応にどのように対応できるか、という不安もある」というコメントもありました。
今回の講師を務めたマセソンは「『I’mPOSSIBLE』は、新しい学習指導要領で目指す『主体的・対話的・深い学び』を実践できる教材です」と紹介。授業をしてみると、子どもたちの豊かな発想に大人が学ぶことも多いそうです。
各地の学校での教材活用事例は『I’mPOSSIBLE』日本版公式サイトでご紹介しています。
https://www.parasapo.tokyo/iampossible/
先生も、生徒の反応を恐れずに、むしろ子どもたちの反応に期待して、一緒に考えて学んでみては、いかがでしょうか。
今回のまっちゃんポイント(MP)は・・・・
念のため、確認です。教材名の読み方は『アイムポッシブル』です。
教材名には、「不可能(Impossible)だと思えたことも、考え方を変えたり、少し工夫したりすればできるようになる(I’m possible)」という、パラリンピックの選手たちが体現するメッセージが込められているのです。IPC公認教材『I’mPOSSIBLE』を是非、学校で活用してください。東京2020パラリンピックの閉会式に出られるチャンスもありますよ!
『I’mPOSSIBLE』日本版に関するお問い合わせは事務局まで
I’mPOSSIBLE日本版事務局
(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/日本財団パラリンピックサポートセンター)
〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 4階
日本財団パラリンピックサポートセンター内
TEL:03-6229-5404 / FAX: 03-6229-3722
Email: iampossible@parasapo.tokyo
text by Parasapo
photo by Ryo Ichikawa