初の海外チームも参戦! パラ駅伝 in TOKYO 2018 注目のランナーたち
今回で3回目の開催となる「パラ駅伝 in TOKYO 2018」。今年は、14都県から17チーム計153人のランナーが参加する。見どころは、初の海外チームとなる「ラオススースーチーム」(ラオス)の参戦だ。2015年のアセアンパラゲームでラオス陸上史上初のメダルを獲得したスリポン選手を擁するラオスチームはどんな走りを見せるのか。そして、海外チームに負けじと国内の各チームも個性豊かな選手をそろえて参戦! 今大会の見どころともいえる、注目選手を紹介しよう。
第1区(視覚障がいランナー及び伴走者)の注目ランナー
2015年アセアンパラゲームでラオス陸上史上初のメダル獲得!
- 選手名:VONGDALA SOULIPHONE(ヴォンダーラスリポン)
- チーム:ラオススースーチーム(ラオス)
- 年齢:18歳
- 自己申告記録:12分45秒/2.5km
専門は短距離(100~400m)。2015年のアセアンパラではラオス陸上競技史上初のメダルとなる銅メダルに輝き、アジア陸上界の注目を集める。故郷とは違った寒さや環境の中、初めての長距離となる駅伝でどれだけのポテンシャルを発揮できるか。
<ラオスってどんな国?>
正式名称は「ラオス人民民主共和国」。首都はビエンチャン。中国、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムに隣接する東南アジアの内陸国である。熱帯モンスーン気候に属し気温は1年を通じて高めで、暑季は35度以上、40度近くなることも。近年、観光産業に注力しており、豊かな自然や仏教寺院などの遺産を中心に、じわじわと人気を集めている。
ブラインドサッカー元女子日本代表、2017年国際大会優勝
- 選手名:伊藤久代(いとう・ひさよ)
- チーム:新潟コメット(新潟)
- 年齢:42歳
- 自己申告記録12分00秒/2.5km
2017年4月に発足したブラインドサッカー女子日本代表の初代代表。同年、世界初の女子選手を対象とした国際大会での初優勝に貢献する。パラ駅伝には初参加。サッカーで鍛えた脚力で、チームを勢いに乗せられる走りを目指す。
2008年北京パラリンピック出場、2016年ロンドン大会マラソン9位
- 選手名:加治佐博昭(かじさ・ひろあき)
- チーム:ベリーグッドとちぎ(栃木)
- 年齢:43歳
- 自己申告記録:8分54秒/2.5km
2連覇を狙うベリーグッドとちぎのキーパーソン。ランナーとしての実力、経験値は群を抜いて高い。近年の国際大会でも入賞を果たすなど、常に第一線で活躍。前回の大会ではトップをキープするもタスキリレー直前で転倒し区間賞を逃した。雪辱の走りに着目だ。
第2区(聴覚障がい)の注目ランナー
陸上とバレーボール、2足のわらじで活躍する聾学校の女子高生
- 選手名:松森玲奈(まつもり・れな)
- チーム:岩手ハネマルスターズ(岩手)
- 年齢:17歳
- 自己申告記録:10分55秒/2.5km
短・中距離の陸上とバレーボールの選手として頭角を現すフレッシュな選手。近年は積極的に陸上大会参加し、経験も積んできている。チームでつなぐタスキを大切に、伸び盛りのパワーをどれほど発揮できるか。
第3区(車いす・女)の注目ランナー
今大会最年長。バスケ、マラソン、水泳もこなす脅威の67歳
- 選手名:菊池まり子(きくち・まりこ)
- チーム:TEAMMIYAGI(宮城)
- 年齢:67歳
- 自己申告記録:19分00秒/2.5km
前回に続き2回目の参加。大会最年長となる67歳は今もなお現役で活躍中だ。これまで数々の競技を経験し、駅伝やマラソンの大会出場も多く、様々な面でチームの頼れる存在であることは間違いない。“知り尽くした”選手の走りはいかに。
車いすバスケで東京パラ出場を目指す、元読者モデル
- 選手名:鈴木百萌子(すずき・ももこ)
- チーム:神奈川スターズ(神奈川県)
- 年齢:29歳
- 自己申告記録:12分25秒/2.5km
競技歴4年で車いすバスケット女子日本代表になった実力の持ち主。現在は、2020年の東京パラリンピックを目指して一直線! パラ駅伝第1回大会では、11人抜きを見せ、チームの優勝に貢献。今年も力強い走りを見せてくれるはずだ。
第4区(健常・男)の注目ランナー
元サッカー日本代表、現日本障がい者サッカー連盟会長など
- 選手名:北澤豪(きたざわ・つよし)
- チーム:東京ランナーズ(東京)
- 年齢:49歳
- 自己申告記録:―
言わずと知れた元サッカー日本代表で、1990年代のJリーグ人気を支えたひとり。日本障がい者サッカー連盟会長として、だれもが、いつでもどこでもサッカーを楽しむ環境整備に取り組む。競技から遠のいているというが、豊富な運動量は健在!?
第5区(知的障がい)の注目ランナー
2017年全国障害者スポーツ大会800m銅、1500m銀獲得
- 選手名:狩野大介(かのう・だいすけ)
- チーム:コバトン & さいたまっち(埼玉)
- 年齢:18歳
- 自己申告記録:8分50秒/2.5km
2017年全国障害者スポーツ大会では800mで銅メダル、1500mで銀メダルを獲得。全国大会メダリストとして勢いに乗り、どこまでタイムを伸ばせるか。大会初参加となるが、可能性は未知数の18歳に期待大!
第6区(肢体不自由・立位)の注目ランナー
CPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)全日本選手権優勝
- 選手名:森柊也(もり・とうや)
- チーム:川崎フレンズ(川崎)
- 年齢:14歳
- 自己申告記録:14分/2.5km
初めての参加で区間賞を狙う14歳。CPサッカーでは地元・川崎市の「エスペランサ」に所属し、2017年10月に行われた第17回CPサッカー全日本選手権大会で優勝を果たす。若さあふれるエネルギッシュな走りでどこまでタイムを伸ばせるか。
第7区(健常・女)の注目ランナー
県総体1500m優勝、長距離種目で東京五輪出場目指す期待の星
- 選手名:鈴木葵(すずき・あおい)
- チーム:福島ピーチダイヤモンド(福島)
- 年齢:18歳
- 自己申告記録:8分25秒/2.5km
2017年5月の福島県高校総体では1500m優勝、3000mでも4位につけた実力者。同年11月に行われた第33回東日本女子駅伝にも選出され7区を力走。2020年東京オリンピックを目指す注目のアスリートの“記録”に期待がかかる。
第8区(車いす・男)の注目ランナー
パラリンピックを目指す車いすテニスジュニアチャンピオン。今大会最年少の11歳
- 選手名:塚原心太郎(つかはら・しんたろう)
- チーム:山梨Meteor(山梨)
- 年齢:11歳
- 自己申告記録:13分15秒/2.5km
11歳は今大会最年少だが、車いすテニスの初級者クラス大会で2大会連続優勝しており、車いすテニスのジュニアアスリートとして全国に名の知れた存在。当時5歳だった2012年には「障がい者日本縦断駅伝」も経験している。
元芸人・ホスト。ヒッチハイクで全国を旅する異色の車いすランナー
- 選手名:寺田湧将(てらだ・ゆうすけ)
- チーム:東京ランナーズ(東京)
- 年齢:27歳
- 自己申告記録:―
“車いす芸人”、“車いすホスト”、“車いすヒッチハイカー”と異色の経歴を持ち、メディアや講演を通じて積極的に情報発信に取り組む。小学校から高校まで野球に打ち込み、運動能力は自身も認めるところ。走りはもちろん、そのパフォーマンスにも注目!?
注目選手も出場するパラ駅伝はいよいよ4日に号砲! 個性豊かな選手がつなぐタスキ―リレーからも目が離せない!
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※年齢は2018年3月4日時点です。