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アルペンスキー
香取慎吾が見たピョンチャン vol.3 初観戦でメダル獲得を見届ける「チェアスキーって格好いい!」
平昌2018冬季パラリンピックは10日に競技が始まりました。初日から日本勢はアルペンスキー滑降で銀メダル2つ。パラサポ・スペシャルサポーターの香取慎吾さんも旌善(チョンソン)アルペンセンターで、その瞬間を見届けました。
目前に壁のような急斜面がそびえる、アルペンスキー会場の観客席を訪れた香取さんは、「すごい迫力」と驚きの声をあげました。
初めて観る、初めて知るアルペンスキーの魅力!
「この斜面を降りてくる選手たちのスピードは、思っていたよりも速い。前日の開会式とは打って変わって選手はピリッとして、一気に戦闘モードになったのを感じる」
26選手が出場した男子滑降。全体の2番目の滑走で森井大輝選手(トヨタ自動車)が登場しました。
「来た! チェアスキーを操りながら、滑走する姿って格好いい。最初に滑ったオランダ選手より中間のチェックポイントで2秒以上速い。いいぞ」
森井選手は5秒以上の差をつけて暫定トップに立ちました。
「森井選手はパラリンピックに過去4大会に出ているけど、これまで(銀三つ、銅一つで)金メダルだけがない。平昌で狙うんだという思いが、体の前まで飛び出して、それに引っ張られて滑っている感じ」
ところが。「ああ、森井選手のタイムを米国選手が上回った。銀メダル。だけど、相手にも拍手。たたえたくなるような果敢な滑りだった」
きっと届く選手への声援!/レース後の村岡選手へ心境を聞く
「アルペンスキーには立位、座位、視覚障がいの三つのカテゴリーがあって、森井さんは座位。脊髄を損傷して、両足の自由がない状態でチェアスキーに乗って滑る。レースは障がいの重さによって不公平がないように、(程度に応じた係数を掛ける)『計算タイム制』が採用されていることを初めて知った」
会場は音楽が大音量でなり、盛り上がっています。
「各国を応援する人たちもノリノリ。若い女性の姿もある。ぼくは競技の見方すらわからなかったけど、ここにきて旗を振って大きな声を出せば、その姿や声はきっとゴール前の選手には見えるし、届くと思った」
滑降では、森井選手とともに女子の村岡桃佳選手(早稲田大学)も銀メダルに輝きました。
「メダルを取るってすごい。レース後、村岡選手と握手を交わしました。今の心境は、って聞いたら、『手ぶらでは帰れないと思っていたので、一つ取れて良かった』と。ぼくもうれしい気持ちになれたよ」
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text by Issei Sakakibara / The Asahi Shimbun
Photo by Reina Kitamura / The Asahi Shimbun