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香取慎吾が見たピョンチャン vol.6 「失敗してもぼく」。自分と重ね、緑夢選手の思いに感銘 /スノーボードクロスを観戦
ずっと気になっていた選手の滑りを見に行ってきました。パラサポ・スペシャルサポーターの香取慎吾さんが、「自分と同じタイプ」と自らを重ねる、あのスノーボーダーがやってくれました。
香取さんが、気になってしょうがない選手
香取さんが、どんな滑りを見せてくれるのか、気になってしょうがない選手。それは24歳のパラスノーボーダー、成田緑夢選手です。
感銘を受けた成田選手の言葉
「12日、成田選手の予選の滑りを観客席で見ました。決勝トーナメントは2人同時に滑って勝った方が次のラウンドに進むけど、予選は単独走行でタイムを競う。スピード感がすごい。やっぱり、あの言葉が、こういう滑りにつながるんだな、と思いました」
あの言葉とは?
「開幕前に選手村で会ったんです。僕はここに来てすごく興奮しているんだけど、って言ったら成田選手は自然体というか。『自分のベストを出すんじゃなくて、いつでもできるレースをするのが目標。失敗してもぼくだし、成功してもぼく』と語っていた。『結果が実力』という言葉にもすごく感銘を受けた」
成田選手の銅メダル、自分のことのように嬉しかった!
成田選手は準決勝で転倒し、決勝進出を逃しましたが、3位決定戦では見事銅メダル。
「うれしかった。その日に帰国しなければならなくて、ソチ大会の金メダリストを破ったレースは見られなかったけど、すぐに祝福メッセージを送った」
「ぼくも成田選手と同じタイプ。例えばお芝居でも本番での結果が自分の実力だと思ってやってきた。だから、銅メダルは自分のことのように喜びました」
パラリンピックの熱さ、みんなに伝えたい
スノーボードクロスは、スタートゲートの故障で、レースが中断するアクシデントがありました。
「もちろんアクシデントはない方がいいんだけど、中断している間は音楽に合わせて、客席前でチアリーダーやマスコットのバンダビが踊っていた。観客もそれに合わせて、自分の国の旗を振っていた。いい光景。こういう雰囲気は最高。ぼくの体も自然と左右に、上下に揺れていた」
「パラリンピックの熱さは本当に想像以上。この熱さ、みんなにどう伝えたらいいんだろう。伝わっているかな」
12日に平昌を離れた香取さんですが、滞在中に感じたことを大会閉幕まで、このコーナーで語っていきます。
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text by Issei Sakakibara / The Asahi Shimbun
photo by Reina Kitamura / The Asahi Shimbun