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東京2020パラリンピックで躍動するアスリートたちの珠玉の言葉【前半戦まとめ】
1年延期を経て開催されている東京2020パラリンピック。ここまで開催国の日本代表選手団はリオ大会を上回る好成績を残している。前半戦で生まれた日本選手の名言を振り返ろう。
「悪夢であってほしい」
リオ大会から金メダルだけを目指して結束力を高めていた車いすラグビー日本代表。準々決勝でイギリスに敗れた。チームメートが泣きじゃくるなか、キャプテンの池はまだ現実を受け入れられないでいた。
「障がいを負った意味がこの瞬間にあったのかな」
視力が徐々に低下していった日々を思い返した富田。自分の思い描いていた人生とは全く違う道を歩むことになったが、自身初となるパラリンピックの銀メダルを獲得した意味を、そう表現した。
「ありがとうやけど、まだです」
コマンダー(※)を務める妻・裕美子さんに対し、パラリンピックの舞台に一緒に立てたことに感謝するも、「ありがとう」の言葉は上位選手が進めるフリースタイルまでお預けにした。そして、見事フリースタイルに駒を進め、競技後「え、うん、まぁ……ありがとう、です」とはにかんだ。この日、演技の選曲はビートルズメドレーでその中には『All need is love(愛こそはすべて)』も。結婚40年、素敵な大会になりました!
※脳の障がいの影響で、演技の順番や経路が覚えることが難しい選手には、「コマンダー」が指示係となって演技の途中で選手に教えることが許されている。
「一人ひとりがお互いを愛し合っていたというか」
(ボート・立田寛之)
日本は初めて混合舵手つきフォアに出場。結果は全体最下位と厳しいものだったが、コックス(舵手)の立田は、クルーの気持ちはまとまっていたことを強調した。
「素晴らしい景色を見せてもらった」
パラリンピック初出場で、歴史的1勝も挙げた日本だが、準決勝進出がかかる大一番で敗戦。川村キャプテンは全盲だが、試合を通じた成長と、新たな境地に達したことを強調した。
「静岡で生まれ、静岡で死にかけて、静岡で生き返って。今日、金メダルを獲った」
静岡県生まれの杉浦。県内でケガをし、生還。そして、障がいを負って始めた自転車競技で、パラリンピックに初出場し、富士スピードウェイで金メダルを獲得。人生を大きく変える出来事はいつも静岡にあった。「運命みたいなものを感じますね」としみじみ語った。
後半は、どんな名言が飛びだすか。引き続き、ご注目を!
text by TEAM A
key visual by REUTERS/AFLO