稲垣さん、草彅さん、香取さんが応援した「パラ駅伝 in TOKYO 2018」 パラスポーツ応援チャリティーソング『雨あがりのステップ』初披露!
こんにちは。ライターの渡辺結です。日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)主催で、3月4日に開催された「パラ駅伝 in TOKYO 2018」の無料観戦チケット15,000枚は、販売開始約1時間で即完売、追加チケットも約15分で売り切れという人気ぶり。駒沢オリンピック公園陸上競技場の客席は超満員で、活気にあふれています。
先に掲載されている全体の大会レポート記事(2018年3月6日公開)とは別に、こちらの記事では、今回残念ながら観戦に来られなかった方の為に、観客席から見たイベントの様子と、国民的アイドル稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの活躍ぶりも余すことなくお伝えしたいと思います。それではいよいよ開会式がスタートします!楽しみ!
「パラ駅伝 in TOKYO 2018」がスタート!
100名以上もの選手がずらりと並ぶと、なんとも言えない迫力があります。パラ駅伝の大会実行委員長である八代英太さんの挨拶で、大会がスタート。パラサポ特別顧問の小池百合子東京都知事も応援に駆けつけ、「頑張ってください!」と参加選手全員にエールを送ります。
スペシャルサポーターの稲垣さん・草彅さん・香取さんが登場!
参加チームの入場行進が終わるや否や、あたりをキョロキョロしはじめ、ざわつく場内。デジカメや一眼レフカメラをカバンから取り出す観客の視線の先に目をやると……。
司会進行を務める光邦さん(写真左)のアナウンスとともにスタンドの奥から、パラサポのスペシャルサポーターを務める稲垣吾郎さん(左)、草彅剛さん(中央)、香取慎吾さん(写真右)の3人が登場!めちゃくちゃ距離が近い!!
香取慎吾さんが「こんにちはー!!」と元気いっぱいに挨拶をすると、会場は大歓声に包まれます。
スペシャルサポーター3人を見逃すまいと、詰め掛けた観客たちは、レンズで動きを追いながら懸命にシャッターを切ります。
しかし!ただ挨拶をするためだけに、3人がここにいるわけではありません!彼らの後ろにある、赤い幕、一体これは……?
レゴ壁画がアンベール
カウントダウンとともに、巨大な赤い垂れ幕の奥から現れたのは、香取さんが実際に描いた壁画をレゴで再現した巨大なレゴ壁画!
こちらの元になった壁画は、パラサポのキーメッセージである「 i enjoy ! 」をテーマに、香取慎吾さんがパラサポオフィスにある壁に描いたもの。それを実物大のレゴブロックを使って、レゴ認定プロビルダーの三井淳平さん(写真右から2番目)が再現したものです。
アンベールの瞬間「やったー!完成しましたー!」と喜びをあらわにする香取さん。それもそのはず、レゴピース約15万ピースを使ったレゴ壁画は、制作に3ヶ月近くかかったのだそう。
「感動ですね。自分の描いた絵がこんな風になるなんて……」と感無量といった様子で香取さんが言葉に詰まると、すかさず「慎吾、ちょっとだけ手伝ったって言ってたけど、どこ?」と尋ねる稲垣さん。「金メダルのところ」と大切そうに撫でながら、「これ(約40㎝×40cm)を作るのに3時間くらいかかった」と、完成までの苦労を滲ませていました。
本物の壁画はパラサポオフィスの職務スペースにある為、一般向けには公開されていないんです。オフィスの壁は会場まで持って来られない為、今回はレゴ壁画として初めて公開されました。
ようやく拝むことができたレゴ壁画とスペシャルサポーターの3人を、交互に見つめるファンの様子が印象的でした。それにしても、壁画内に隠された「愛」の大きな文字とカラフルな色使いがとてもかわいい。皆さんどこに描かれているか分かりましたか?
ちなみに、入場するときに来場者全員に配られたハリセンにも、このレゴ壁画のイラストが描かれています!!ハリセンとして選手にたくさん声援を送った後は記念にこのまま持ち帰って、部屋に飾っておこう。
「チームよしもと」として河本準一さん、タカアンドトシも登場
レゴ壁画のアンベールが終わると、よしもと芸人の河本準一さん、タカアンドトシも登場。
香取さん、草彅さん、稲垣さんらも先ほどのハリセンを手に、タカアンドトシのギャグ「欧米か!」でツッコミを入れるなど、なごやかなムードが漂います。
今大会に出場する選手紹介をしながら、ゲストの6名が観客席に向かって手を振ると、
こちらも手を高くあげて左右に振ってそれに応える。会場が一体感に包まれています。
レース中もフリートークは続く……
いよいよ駅伝がスタート!第1区走者は、視覚障がいランナーと伴走者(健常者)。コース一周2.563kmを二人で走り抜きます。頑張れー!!
続く第2区走者である聴覚障がいランナーに、タスキをつなぎます。
ちなみに、配られたハリセンの裏には、聴覚障がいランナーを応援するときの手話についての説明書きが!
この説明によれば、顔の横で手をひらひらと揺らす動作は拍手を意味する手話なんだとか。
「みんなで手話で応援しましょー!」という草彅さんらの掛け声とともに、私も手話を使って精一杯応援します!
そうそう、ハッシュタグ「#パラ駅伝2018」をつけてSNSに投稿も忘れずに!会場に来られなかった人、パラスポーツに興味がない人に、この大会を知ってもらうきっかけになるのです。目指せトレンド入り!
選手と一緒にトラックを全力疾走!ウェーブ応援も!
手話での応援のほか、その後も全身を使ってエールを送るウェーブ応援で、会場は大いに盛り上がりました。香取さん、草彅さん、稲垣さん3人それぞれが、トラックを走りながら、そのスピードに合わせてウェーブ応援をする場内。
全力で会場を盛り上げるなか、勢い余って香取慎吾さんが猛ダッシュして会場外へ出て行ってしまう一幕も。
「ちょっとちょっと!ダメでしょ!」とタカアンドトシのトシさんのツッコミに、会場からも笑いが起こります。
第8区最終走者を全力で応援
いよいよレースも終盤を迎え、残りは第8区の最終走者のゴールを待つのみとなりました。第8区を走るのは、下肢に障がいのある車いすランナー。
先に走り終えた選手たちも、ゴール前から必死に声援を送ります。
最終走者のすぐ横から激励する3人。渾身の力を振り絞ってゴールを目指す選手に、「頑張れー!!!」の熱い声援が鳴り止まない場内。
そして無事にゴール!!その様子を客席から見ていて、会場と選手がひとつになる瞬間を目の当たりにした気がしました。感動。
衣装チェンジして閉会式へ!
最終走者も無事にゴールし、レースも終了!
第3回「パラ駅伝 in TOKYO 2018」を見事に制したのは、「ベリーグッドとちぎ」でした!しかも2連覇!おめでとうございます!選手の表情からは「やりきった」という晴れ晴れとした様子が伺えます。
閉会式というと厳かな雰囲気になりがちですが、日本財団 尾形武寿理事長が、香取慎吾さんの名前を「かとうさん」と呼び間違えるというアクシデントが……!
拍子抜けしてしてずっこける香取さん。すると会場内は爆笑の渦に包まれます。
走りきった選手の健闘を讃えるとともに、メダルの授与をおこなう3人。というか、あれ……。さっきまでスポーティーなスタイルだったのに、いつのまにかジャケットに衣装チェンジしてる。閉会式だから??なんで?
フィナーレを飾るスペシャルライブなプレゼント!
これにて第3回「パラ駅伝 in TOKYO 2018」は閉会! と思いきや、ステージ衣装に身を包んだ3人が、再びフィールドの真ん中に用意された特設ステージに向かって、颯爽と歩いていきます。
この流れはもしや……?競技場内にある大型ビジョンに、動画が映し出されます。次の瞬間、おなじみになった「72」のイントロが流れ出すと、「キャアー!!」という歓声があがり、会場のボルテージは一気に最高潮に!
澄み渡った青空に向かって突き上げた手を、左右に大きく振ったり、身体を揺らしたり、ムービーを回したりと、3人の音楽を心から楽しむ観客。
生歌のライブパフォーマンスがあるだなんて、サプライズすぎやしませんか……。しかし、サプライズはこれだけでなかったんです。
なんと、新曲「雨あがりのステップ」を初披露! 作曲・菅野よう子さん、作詞・麻生哲朗さんが手がけたこの新曲は、爽やかなテンポが特徴のパラスポーツ応援チャリティーソングです。
ちなみに、3月19日よりiTunes Store限定で販売がスタートしたこの曲の売上(チャリティー期間中/2018年3月19日~6月30日)は全額寄付され、パラサポを通じてパラスポーツ支援にあてられるとのことです。(詳しくはこちら)
「パラスポーツのお役に少しでも立てるように、新曲を作ってみました」と稲垣さんが話すと軽やかなメロディーが流れ出します。
雲ひとつないこの日の天気にぴったりな、軽やかなリズムと爽やかな曲調が心地良い……。空を指差しながら、気持ちよさそうに歌う3人の姿がとても印象的でした。
「72」と「雨あがりのステップ」の2曲を聴き終えたファンは、一緒に来ていた友人に「これで明日からまた頑張れる!!」「同じ時間を過ごせて幸せ」と興奮冷めやらぬ様子。
やはり3人には、多くの人たちに笑顔と元気を与える力があるのだと、改めて感じる時間となりました。
取材を終えて
今回、第3回「パラ駅伝 in TOKYO 2018」を取材を終えての率直な感想は、また行きたい。これに尽きます。たとえパラスポーツのことを知らなくても、誰もが楽しめること間違いありません。
観客を楽しませてくれる催しが盛りだくさんなのはもちろん、なんと言っても一番は会場の一体感を肌で感ることができるんです。
スペシャルサポーターである3人のサプライズステージは、本当に度肝を抜かれましたが、ファンにとっても選手にとっても一生忘れられない思い出になったはず。次回はどんなイベントになるのでしょうか。今から楽しみですね!
text by Yui Watanabe
photo by Makoto Kikuchi