北京2022冬季パラリンピックでも活躍の予感!? 歴代冬季パラのマスコットを紹介!
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いまやオリンピック・パラリンピックに欠かせない存在となっている大会マスコット。開催前から盛り上げに貢献し、大会期間中には会場に出没したり、メダリストにマスコットのぬいぐるみが渡されたり、東京2020大会でも大活躍だった。
ここでは、これまで活躍してきた冬季パラリンピックの歴代マスコット、そして2022年の北京冬季パラリンピックのマスコットを紹介したい。
・1992年ティーニュ/アルベールビル冬季大会(フランス)
「Alpy(アルピィ)」
イタリアとの国境にほど近い町、ティーニュにある「マシフ・ド・ラ・ヴァノワーズ山脈」の一部「グランド・モット」を擬人化。1本のスキー板と、ストックの先端に板が付いているアウトリガーを駆使して雪面を滑走する姿が特徴的。
・1994年リレハンメル冬季大会(ノルウェー)
「Sondre(ソンドレ)」
現代スキーのパイオニアのひとり、ノルウェー人のソンドレ・ノルハイム氏にちなんで名づけられた。学校の公募をもとにデザインされたキャラクターのモチーフは、スカンジナビアの昔話に登場するトロール(妖精)で、片足でスキーをしている。
・1998年長野冬季大会(日本)
「Parabbit(パラビット)」
パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」の色である緑と赤の耳を持ち、青い服を着ている白うさぎ。「パラビット」という名前は、全国の学生からの応募3,408件の中から選ばれた。

・2002年ソルトレークシティ冬季大会(アメリカ)
「Otto(オット)」
モチーフは、アジリティとバイタリティにすぐれた生き物、カワウソ。カワウソは開催地ユタ州のネイティブアメリカンにとって最強の動物。20世紀初めには絶滅の危機に瀕するが、1990年に野生に戻せるほど生息数が回復したことから、“困難に打ち勝つ”という意味も込められている。

・2006年トリノ冬季大会(イタリア)
「Aster(アスター)」
雪の結晶がモチーフで、「ユニーク」がテーマのマスコット。雪の結晶はひとつとして同じものがないところがパラリンピックアスリートと同じ、というアイデアから生まれた。雪の結晶の複雑さや独自性は、スポーツの鍛錬を可能にすることや、唯一無二の人生も表している。

・2010年バンクーバー冬季大会(カナダ)
「Sumi(スミ)」
先住民の言葉で守護神を表す「Sumesh」から名づけられた。シャチがモデルだが、翼のような腕は、先住民の間で神鳥として伝わるサンダーバード、脚は黒熊。異なる動物を組み合わせることで、多様なバックグラウンドを持つアスリートたちを表現している。

・2014年ソチ冬季大会(ロシア)
「Ray of Light & Snowflake(レイオブライト&スノーフレーク)」
灼熱の星から来た男の子「レイオブライト」と、極寒の星から来た女の子「スノーフレーク」。ふたりにはストーリーがある。「レイオブライト」は地球に来てからノルディックスキーを始め、友だちもできるが、地球上で唯一の“エイリアン”であることから孤独を感じていたところ、「スノーフレーク」と出会い、友だちになる。ふたりはアイススレッジホッケー(パラアイスホッケー)と車いすカーリングを発明。スポーツを通して、自分たちは地球の人たちとさほど変わらないと気づいたそうだ。
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・2018年平昌冬季大会(韓国)
「Bandabi(バンダビ)」
モデルは、韓国の神話がもとになっているアジアクロクマ(ツキノワグマ)で、主催都市・平昌郡のある江原道(カンウォンド)のシンボルアニマルでもある。バンダビの「バンダ」は、胸のマークである「バンダル(半月)」から来ており、「ビ」は大会を祝う意味を持つ。
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・2022年北京冬季大会(中国)
「Shuey Rhon Rhon(シュエ・ロンロン)」
「シュエ・ロンロン」は、中国の伝統的な赤い提灯、ランタンの子どもだそう。漢字では「雪容融」と書き、すべての人々がお互いを受け入れ、文化を理解し合うという願いを込めて名づけられた。シュエ・ロンロンが発する輝きは、毎日、何百万もの夢を照らすパラアスリートの温かさ、友情、勇気、忍耐力を象徴。伝統的な中国の切り絵細工や、如意(読経・説法のときに僧が持つもの)飾り、鳩、天壇、雪といった「平和、友情、幸せ」を表すデザインも取り入れられている。
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【番外編】2008年北京夏季大会のマスコットは?
「Fu Niu Lele(フーニウラーラー)」
漢字では「福牛楽楽」。マスコットをデザインした農場育ちのWu GuanYin氏が、人間と絆を築くやさしい動物であると考えている牛がモチーフとなっている。色は中国の旧正月の絵や贈り物に由来し、名前は幸運(Fu)、牛(Niu)、幸せ(Lele)の組み合わせである。
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大会のシンボルであるマスコットは、開催都市によって画風もコンセプトも異なる。さて、来る北京パラリンピックは「シュエ・ロンロン」がどんな活躍を見せてくれるか。
text by TEAM A
photo by Getty Images Sport,X-1
※本記事はIPCウェブサイトを参考にしています。