フォロワーが回答!一人ひとりの心を動かした、東京パラリンピック

フォロワーが回答!一人ひとりの心を動かした、東京パラリンピック
2021.12.27.MON 公開

東京2020パラリンピックが開催された2021年がもうすぐ幕を閉じる。日本選手団をはじめとする世界中のパラリンピアンが躍動したあの日々は、人々の目にどう映ったのだろうか。先日、パラサポ公式Instagram( @parasapo)のストーリーと公式Twitter(@parasapo)のタイムラインで「あなたにとってパラリンピックとは?」と質問を投げかけたところ、400名以上の声が寄せられた。今回は、その中から印象に残ったコメントを紹介する。

パラスポーツとの出会いと感動

ここ数年、テレビなどのメディアでパラスポーツが取り上げられることが急増したが、「公式試合を観たのは、東京2020パラリンピックが初めて」という人も少なくないはず。かくいう筆者も、その一人。あまりの面白さに夢中になり、連日のようにテレビにかじりついて熱狂した。さらに、今大会は1年延期の末の無観客開催という異例づくしだったこともあり、感慨もひとしお。パラリンピアンたちの熱い戦いを目撃した多くの人にとって、大きく心を揺さぶられる13日間になったに違いない。

フォロワーからのコメント

「パラスポーツを知ったきっかけです!応援するのが生きがいになりました」

「初めてたくさん試合を観ました。身体のどこかが欠けていることより、勝負強さや気持ちに夢中になりました」

「価値観が大きく変わった大会!最高でした!!!」

「刺激と感動と興奮。すべての感情が揺さぶられる」

「人生観、価値観を変えてしまうくらいの、言葉にできない素晴らしい感動」

「重度重複障がいの息子がいます。パラリンピックは憧れであり誇りであり希望です」

「発見と感動。恥ずかしながら、知らないことだらけでした」

「自分と自分の力を信じて前進しようとする姿に感動。パラスポーツの面白さを教わりました!」

「人間の可能性を最大限追求し無限の可能性を魅せてくれる、感動と驚きの詰まった大会でした」

「生きる力を改めて感じた。感動をありがとうございました。私も頑張らなきゃと思います」

「障がいのある人が頑張っているのではなく、スポーツとして普通におもしろいことを知りました!」

選手からもらった、たくさんの勇気

私たちはいつも、常人には真似できないような努力を積み重ねてきた人たちの勇姿に感動し、励まされ、勇気をもらっている。それはパラリンピアンも例外ではなく、彼らの活躍は、病気や障がいのある人、その家族や友人にとっても希望になるのかもしれない。また、未曾有のパンデミックで疲弊した人や環境を変えざるを得ない人にも活力となったことだろう。

フォロワーからのコメント

「私も一歩でもいいから踏み出したいと思えた」

「勇気や希望、感動、尊敬などプラスの感情が湧いてきた!」

「我が子や仲間たちの未来への希望と光!知的障がいの子を育てています」

「どんな困難にも打ち勝てるんだということを教えてもらいました。ありがとうございました」

「生きる力を与えてくれ、自分ができることややりたいことを見つめなおすことができた」

「限界を決めているのは自分だったと気づきました。自分は何ができるか。動き出すきっかけになりました」

「一歩踏み出す勇気を頂きました!自分がどこまでやれるか試してみようと思います。ありがとう!!」

「出発点にして、頂点。友達が待っている場所であり、私がこれから上り詰める場所。見てろよー!」

「選手の皆さんが一生懸命練習しているんだから私もやることやらないと!と思わせてくれる。最高」

「選手の頑張る姿を見て、私の悩み事なんてちっぽけだなと感じました!また明日から頑張ります!」

「自分が辛くなった時には、パラリンピックを思い出して、諦めずに強く進みます!!!」

みんなが感じた、未来への希望と光

今回のアンケートで多くの人が「パラリンピック=多様性を実感する場」と答えた。東京2020パラリンピックには、162の国と地域並びに難民選手団が参加。性別、国籍、年齢、人種・民族、身体的特徴など、異なる属性を持つ選手たちが、それぞれのスタイルで躍動する姿を目にすることができた。しかし、“多様性の実感“を特別なイベントにしてはならない。東京2020パラリンピックをきっかけに、誰もが住みやすい社会に向けてイノベーションが加速することを願っている人が多いようだ。

フォロワーからのコメント

「世界の壁をなくし、扉にしてくれた大会」

「勇気と希望と感動とともに、日本が変わらなければいけない課題をたくさん提起してくれました」

「ちゃんとパラリンピックを見たのは初めてでした。多様性に溢れ、誰もが認められる未来へ。希望の塊です!」

「ボランティアに参加しました!多様性を色んな角度から感じることができました!」

「社会の多様性を本当の意味で考える大きなきっかけ」

「考えさせてくれた。障がいのある方々が暮らしやすい社会になるよう自分も努力したいと思った」

「新しい価値観というドアを開ける鍵」

「発達障がい者の私は、皆さんの活躍を見て、多様化時代の本当の意味での幕開けを感じました」

「全ての人が住みやすい社会を改めて願い、自分に何ができるのかと考えた」

「パラリンピックをきっかけに進んだハードとソフトの変化を4年に一度ではなく日常にすること」

「パラスポーツがどこにいてもやりやすい環境になってほしいです!」

それぞれが考えさせられた、新しい発見と学び

開閉会式でキャンペーン動画が放映された世界的人権運動“WeThe15”によると、世界人口の15%に相当する12億人が障がい(または障がいの可能性)を抱えているという。15%という数字は、日本の総人口における15歳未満の子どもが占める割合(12.0%)よりも高い。
今回のSNSアンケートでは、考え方や感覚を刺激されたという意見が多く見られた。これはパラリンピックによって “普通”とは何かを多くの人が考えたからかもしれない。

フォロワーからのコメント

「発想があればこれだけ世界が広がるということを教えてもらいました!」

「パラリンピックを見て、障がいに対する考え方が大きく変わりました」

「気づいていなかったけど近くにあった世界」

「人間の身体の可能性は無限大なのだと再認識させられた大会でした。学びが多かったです」

「違う人ではないこと。誰にでも障がいを負う可能性があること。知るコトのスタートになりました」

「『諦めない気持ち』を自分のなかに養うことができた気がします」

「一度きりの人生、悔いなく動く!」

「“ありのまま”を尊重することの大切さを学ばせてくれました!」

「やってもないのに、自分や他人の可能性を否定したり諦めたりしないことの大切さを再確認できた」

「車いすの子どもがおります。できないと決めつけず、何でもやらせてみてもいいのではないかと気づかせてもらいました」

アスリートにとってのパラリンピック

今回のSNSアンケートには、6人のパラアスリートからもコメントが寄せられた。東京2020パラリンピックに出場した彼らには、パラリンピックという舞台がどう映ったのだろうか。

「通過点!そして世界中の笑顔が弾ける場所!!」(競泳・辻内彩野選手)

「It made me “I’mPOSSIBLE”.」(テコンドー・田中光哉選手)

「最高の大会」(陸上・山本萌恵子選手)

「知らない世界をたくさん知ることが出来た。また必ず出場できるようにトレーニング頑張ります!」(パワーリフティング・坂元智香選手)

「あっという間」(陸上・高松佑圭選手)

「最高なところで最高以上の思い出」(卓球・古川佳奈美選手)


残念ながら無観客開催となったものの、感動、勇気、希望、障がいに対する理解、共生社会の実現を促す気づきなど、人々に多くのものをもたらした東京2020パラリンピック。あの時に感じたあたたかい気持ちを育むことで、これからの日本は大きく変わっていくはずだ。努力の末に国や地域の代表としてパラリンピックの舞台に立ったアスリートたちは、まぎれもなく私たちのヒーローだ。

text by Uiko Kurihara
photo by Getty Images Sports
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