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車いすバスケットボール
「武蔵野の森総合スポーツプラザ」パラリンピック アクセシビリティMAP ・徹底ナビゲート
車いすバスケットボールをはじめ、パラスポーツは実際に観るとその魅力がビビッと伝わり、ファンになる人、多数! でも、車いすユーザーからは「会場までのアクセスがバリアフリーかどうかわからないと、なかなか出かけにくい」という声も…。
そこで! 同じく車いすユーザーであり「あすチャレ!運動会」のナビゲーター・ブッキーが、最寄駅から競技場までのアクセス&会場内をチェック! みなさんが安心してパラスポーツを楽しめるよう、ナビゲートします。
※パラサポのWEBマガジンでは、アクセシビリティ(Accessibility)=交通のアクセスのしやすさ、施設等の利用のしやすさ、を表す言葉として使っています。
ブッキー!
車いすバスケットボールの新・聖地、武蔵野の森総合スポーツプラザへ行ってみましょう!
武蔵野の森総合スポーツプラザは、2017年秋に誕生した最大10,000人以上を収容できる総合スポーツ施設。2020年の東京パラリンピック競技大会では、車いすバスケットボールの競技会場となる予定です。
車いすバスケットボールは、下肢などに障がいのある選手が、競技用車いすを巧みに操作しながらプレーをするパラリンピック競技。選手の障がいに応じて持ち点が定められ、障がいの重い人も軽い人も一緒に楽しめるルールになっている。
それでは、さっそく武蔵野の森総合スポーツプラザへ行ってみよう!
車いすユーザーにもやさしい京王線飛田給駅から行こう!
京王線飛田給駅で電車を降りたら、エレベーターで改札階まで上がろう! エレベーターは各ホームの真ん中あたりにあるので、4号車付近がおすすめです。
※飛田給駅は各駅停車のみの利用なので要注意!
※イベント時には臨時列車も運行します。
飛田給駅の改札口はひとつだけだから、迷うことなく待ち合わせにも便利! ちなみに改札内には、車いすでも入れる「だれでもトイレ」もありますよ。
駅の案内板には適合証のマーク。調布市は「福祉の街づくり」を掲げているそうです。2020年までには駅も大幅に改修される予定とのこと。ますます便利になりますね!
※改修予定は
・ホームドアの設置
・15人乗り、20人乗りの大型エレベーターの増設
・多機能トイレの拡張
など
武蔵野の森総合スポーツプラザへ行くには、改札口を出て右手の「北口」を利用。飛田給駅は各所にエレベーターが設置されているので安心です。
エレベーターを降りたところには交番があります。
※写真中央がエレベーター乗り場の出入口です。
飛田給駅北口の全景がこちら。駅前はロータリーになっていて、タクシー乗り場もあります。駅舎のスタジアム風デザインがカッコいい!
ゆったりとした道幅のスタジアム通りを通って武蔵野の森総合スポーツプラザへ
武蔵野の森総合スポーツプラザまでは京王線・飛田給駅から徒歩5分程度。車いすでも利用しやすい、整備された広い道になっています。駅のロータリーにあるコンビニエンスストアを横目に見ながら、左へぐるりと進むと案内版が。
案内板に「武蔵野の森総合スポーツプラザ」の表示はありませんが、サッカー競技場として知られる「味の素スタジアム」と隣接しているので、駅から約360mですね。
桜並木が美しい「スタジアム通り」。案内板のある歩道をそのまま進みます。写真・左側の道路には渡らず、必ず右側の歩道を進みましょう!
横断歩道にも点字ブロックが! 視覚障がいがある人も安心して会場に向かうことができますね。
その点字をまっすぐ進むと歩道橋が見えてきます。
甲州街道との交差点にある歩道橋。点字は3つの手すりにつながるように配置され、階段は1段の奥行きが約55㎝あり、幅も広く、ゆとりのある設計になっている。
柱のピクトグラムによると、右奥にエレベーターあり。
駅からのルートで歩道橋を登れるのは、このエレベーターのみ。車いす2台と数名は乗れる広さ。
歩道橋上のエレベーター乗降口は、車いす同士ですれ違うことのできる幅が確保されています。
エレベーターから降りると、すぐ目の前に武蔵野の森総合スポーツプラザが。広々としたコンコースは解放感があって気持ちいい〜!
武蔵野の森総合スポーツプラザには、メインアリーナとサブアリーナ(武道場)があります。今回はメインアリーナで開催される「天皇杯 第46回日本車いすバスケットボール選手権大会」を観戦します。
メインアリーナやサブアリーナまでの道のりにはスロープがあって便利。
スロープにはめすらしく、距離と勾配率が! この表記があると、押してもらうか、自分で行くかの判断もしやすく、電動車いすユーザーも安心して利用できますね。
車いすユーザー同士ですれ違える道幅。
スロープを上がりきると、目の前にメインアリーナが!
配慮が行き届いた設計で観戦も快適! 武蔵野の森総合スポーツプラザ
ガラス張りのエントランスにテンションも上がりますね!
エントランスを入ってすぐ左手にエレベーターが2基あります。
エントランスはM4F。まずはメインアリーナ3Fから見ていきましょう。
バスケットボールコート4面、バドミントンコート18面を誇るメインアリーナ。スポーツの大会だけでなく、コンサートなどのイベントにも利用されるそう。3Fは観客席フロア。
エレベーターで3Fに降りると広々としたスペースがあり、混雑するスポーツイベントでも安心!
アリーナへの扉には右手用と左手用のドアノブ。利き手の違いに配慮されたつくりに。
まずは、メインアリーナ3Fに常設されている車いす用のブースへ。介添え者用のいすも設置され、必要に応じていすの追加や取り外しも可能で、車いすユーザーと一緒に観戦できるようになっています。
床には、車いすマークと指定席の番号が表記されており、席が見つけやすくなっています。
ブースの仕切りはガラスで低めに設計! 車いすユーザーの視界をさえぎることなく、ストレスフリーで試合が楽しめます。そのため車いす専用席は、会場全体が見渡せる最高のロケーション!
3Fにはボックス席も。このスペースは車いすユーザーのみならず、ベビーカーでくる子ども連れファミリー等へ配慮されたもの。お子さんの泣き声など、周囲に気を使って試合が楽しめないという人が利用できるようになっています。
会場に着いたらトイレチェックも忘れずに!長時間にわたる試合観戦での重要ポイントのひとつです。 この日利用できた多機能トイレは6ヵ所ありました。
では、もっと近くで観られるアリーナ席に行ってみましょう〜!
メインアリーナの1F。ちなみにMAP左下の通路が、サブアリーナにつながっています。サブアリーナは武道場として利用されたり、プールもあるんです。
1Fのエレベーター前。すれ違うにも十分な広さが確保されています。
エレベーターを降りて左側に進むと、メインアリーナ入口があります。
臨場感たっぷりのメインアリーナ1F。今回は特設のアリーナ席が設置されていました(座席はイベントごとに異なりますので、主催者にお問い合わせください)。最前列の席は、車いすからの移動もスムーズで、座席で観戦したい車いすユーザーにもおすすめ!
車いすユーザーが最前線で観戦できるスペースも用意され、会場一体となって選手を応援できますね。
特設アリーナ席は、コートや選手との距離が近いのも魅力。
車いすバスケットボールビギナーには、ゆったりとした3Fの車いすスペースがオススメ! 会場全体が見渡せて、試合の流れも把握しやすいですよ。
ちなみに、天皇杯の勝者は「宮城MAX」。史上初の10連覇を達成し、クラブチーム日本一に輝きました!
観戦も、移動もストレスフリー! たびたび訪れたくなる場所でした。
武蔵野の森総合スポーツプラザへ電車で行くのは今回が初めての経験で、私もワクワク、ドキドキしてました。
会場は思ったよりも飛田給駅から近く、道中もユニバーサルデザインの考え方に基づいた整備がされており、移動がスムーズでビックリ。車いすユーザーでも気軽に電車でいけると思います。
ある一角に車いすユーザー用のスペースを固めて設置されている会場が多い中、スポーツプラザは、すべての席が指定席化されており、障がいのある人もない人も一緒に応援できる環境づくりがされていました。
みなさんも武蔵野の森総合スポーツプラザへ、パラスポーツを応援しに出かけてみませんか?
▼武蔵野の森総合スポーツプラザ
https://www.musamori-plaza.com/
※本記事に記載の情報はすべて2018年5月時点のものとなります。また、武蔵野の森総合スポーツプラザに関する説明は、当該施設監修のもと掲載しております。
<INFORMATION>
三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2018
■2018年6月8日(金)~10日(日)
車いすバスケットボールの国際大会が武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催される。世界の強豪国であるオーストラリア、ドイツ、カナダ、そして日本の4ヵ国で争う世界トップクラスの戦いであり、東京2020パラリンピック競技大会に向けた重要な試合です。ダイナミックで白熱した試合を見られるチャンスをお見逃しなく! ぜひ、足を運んでみて!
▼三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2018の詳細はこちら
https://wcc.jwbf.gr.jp/2018/
text by Miho Sasaki(都恋堂)
photo by Parasapo