パラスポーツのテーマパークに6000人が来場! 障がい者と健常者の交流の場に。東京おもちゃショー2018
6月7日(木)~10日(日)の4日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された国内最大規模の玩具の展示会「東京おもちゃショー2018」に、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が主催するパラスポーツ体験イベント「i enjoy! パラスポーツパーク」(協賛:日本航空株式会社)が初めて出展した。
「i enjoy! パラスポーツパーク」は、実際にパラスポーツを体験してもらい、一人でも多くのファンを獲得する目的でパラサポが全国展開しているテーマパーク。 イベントでは、パラリンピックの正式競技である車いすバスケットボールやボッチャといったパラスポーツの無料体験をはじめ、スポーツ能力測定会やパラスポーツの道具に実際に触れて答えるクイズラリーなど、パラスポーツにまつわる様々な企画が実施され、期間中、約6,000人が来場した。
会場に設置された特設コートでは、シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン・根木慎志氏がレッスンを実施。フリースロー体験や4対4の試合が行われると、おもちゃショーの来場者も足を止め、コートの周りから声援を送っていた。
陸上競技用車いす(レーサー)に試乗して30秒間で最高時速何キロまで出せるかスピードを競うトライアルでは、ロンドンパラリンピック車いすマラソン5位入賞の花岡伸和氏と陸上競技でパラリンピック6大会連続出場の永尾嘉章氏が直接指導にあたり、スピード測定にチャレンジ。大人から子どもまで常に行列を集め、タイムが出るたびに歓声が上がった。
また、会場では、障がいのある子どもたちの参加も多く見受けられ、障がいの無い子どもや大人に混ざってパラスポーツを楽しむ姿が印象的であった。ボッチャの体験会では、参加者の多くがボッチャを初めて体験するなか、ボッチャ経験のある車いすに乗った男児がゲームをけん引するなど、一投するたびに一番の歓声を受けていた。全ての競技に参加した男児の母親は「今日はおもちゃショーではなく、パラスポーツパークに参加するために来ました。色々なスポーツを体験させたかったので本当に良かった。このようなイベントを探していたので今後も機会を増やしてほしい」と期待の声を寄せた。
text by Parasapo
photo by Masashi Akiba