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日本財団パラアリーナ オープン初日を徹底レポート
晴天に恵まれた6月1日、パラアスリートの練習環境整備を目的にしたパラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」がお披露目となり、多くの取材陣が詰めかけました。当日行われた竣工式、オープニングセレモニー、メディア内覧の様子を写真レポートでお伝えします。
東京臨海副都心地区にある「船の科学館」の 敷地スペースを活用し、昨年12月より建設を進めてきた本施設は、日本財団パラリンピックサポートセンター(以下パラサポ)が2018年6月1日より運営を開始しました。
2020年東京パラリンピック競技大会を約2年後に控え、パラスポーツ競技が実施可能な施設の少なさは依然として課題です。特に体育館で行う車いす競技については、床を傷つける等の理由による利用拒否やバリアフリーの問題で、 練習場所の確保が困難な状況にあります。また、パラスポーツに関する普及啓発イベントが実施できる体育館も不足しており、継続的な強化及び普及の課題を解決するために「日本財団パラアリーナ」が建設されました。
当日、まずは館内で竣工式・神事が執り行われ、来賓、関係者一同で、施設の安泰、加護を祈念しました。
その後は玄関前に場所を移して、来賓、関係者が参列する中、セレモニーが執り行われました。
施主であるパラサポ・山脇康会長は「アリーナのエントランスでは、力強さ、躍動感を表した。選手には思う存分このパラアリーナを使ってもらい、パラムーブメントの発信基地にしたい」
それに続いて日本財団・笹川陽平会長は「(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)森 喜朗会長より『パラリンピックの成功無くして、オリンピックの成功無し』との檄をいただいている。ここお台場は修学旅行のメッカでもあることから、パラスポーツの啓蒙にも力を入れていきたい。」と語りました。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 森 喜朗会長
「夏から秋には、この上空が航空機のルートになる。東京に空から訪れる時、最初にこの施設が見えてくるのは誠にけっこうなこと。選手の方々の豊かな人生が花開くような施設になれば。どうぞ選手の皆さんには、遠慮なく使って欲しい。」と期待を寄せた。
東京都知事・小池百合子氏
「選手が使いやすよう、細かなことまで気を配って作られていて素晴らしい。メダルを目指して、日本だけでなく、世界に勇気を与える活躍を期待したい。選手、観る人、支える人、それぞれが主役になって、パラリンピックを成功させましょう。」
日本障がい者スポーツ協会 日本パラリンピック委員会・鳥原光憲会長
「選手たちにとって、日常的な練習場所の確保は難しかった。特に体育館は課題だったが、利用しやすいパラスポーツ専用体育館がつくられたことは画期的。」
日本パラ・パワーリフティング連盟 吉田進理事長
「練習場所の確保は大変でした。この施設を作って頂いたことに感謝を申し上げたい。世の中がどんどん変わってきたと感じている。アリーナはシックな内装だが、ここを彩るのは選手たちだと思っている。」
ウィルチェアーラグビー・島川選手
「車いすでの練習は一般の体育館ではなかなか受け入れてもらえなかった。東京パラリンピックでのメダル獲得に向けて思い切り使わせてもらう。そして、ここをパラスポーツの普及、発展の拠点にしたい。」
来賓によるテープカットの後、パラスポーツ応援チャリティーソング「雨あがりのステップ」が流れ、会場を盛り上げる中、いよいよ内覧会へ。
真新しいアリーナはユニバーサルデザインを取り入れ、使いやすさを追求し、モノトーンを基調としたシックな内装。
玄関に大きく飾られた、パラサポのスペシャルサポーター・香取慎吾さんの絵画をレゴのプロビルダー・三井淳平氏が再現した壁画が、来館者を華やかに出迎える。
来賓を始め、報道関係者はパラサポスタッフの説明を受けながら、館内を思い思いに取材・撮影。
この日は車いすバスケットボール、ウィルチェアーラグビー、ボッチャ、車いすフェンシング、肢体不自由者卓球、パラ・パワーリフティングの選手がデモンストレーションを行い、普段見る機会のない設備や練習を皆じっくりと見学していました。
今後は、約2年後に控えた東京パラリンピック大会の強化拠点として競技団体・クラブチームに無償で貸し出す他、パラスポーツの普及・啓蒙活動に積極的に利用される予定。
事前登録*、予約を行った上で、無料で使用することが可能です。
*登録には審査があります。
パラアリーナの利用、予約については、以下リンクよりご確認ください。
https://www.parasapo.tokyo/paraarena/