開会式・閉会式
聖火リレー、メダル東京2020パラリンピック
開会式・閉会式 (*)
開催日・会場
【東京2020パラリンピック競技大会開会式】
- 開催日:2021年8月24日(火)
- 場所:オリンピックスタジアム
【東京2020パラリンピック競技大会閉会式】
- 開催日:2021年9月5日(日)
- 場所:オリンピックスタジアム
式典の位置づけ
【パラリンピック開会式】
- ・東京は二度目の夏季パラリンピックを開催する史上初の都市である。
- ・互いに認め合い、助け合う共生社会を目指すことを世界に伝える。
- ・多様なものを様々にかけ合わせることで、既成概念を超えた新しい可能性を探り、人々の意識を変えるきっかけにする。
【パラリンピック閉会式】
- ・東京2020大会の全体を締めくくるフィナーレである。
- ・持続可能な社会に向けて、「和」の精神に基づき、自然や人間社会がバランスをとり、共存していく新しい時代のスタートラインとする。
- ・世界の調和と明るい未来への可能性を示し、子どもたちや若い世代への継承の場とする。
全体コンセプト
*世界中の国・地域のアスリートと観客が一堂に集い、分断や対立を超える機会とする。
*各々の価値観を押し付けることなく、互いに尊重し合うことで調和を図り、積極的に平和をつくり上げていく姿勢を示す。
・一人ひとりが異なる存在であり、お互いを認め合い、支え合う寛容さを持つことが、大切であることを示す。
・異なる存在が交流し、互いに活かし合うことで、新たな価値が生まれ、よりよい社会につなげていく。
・人間も自然の一部であるという考えに立ち、自然に対する畏敬の念を大切にする。
・繰り返し訪れる自然災害から復興していく過程において、よりよい社会を創ろうとする人間の強さを示し、世界中の被災者の方々へ勇気を伝播する。
・これから100年の視野を持って、世界中の若者に未来への夢と希望を抱かせるまたとない機会である。
・地球という限られた環境の中で、「和」の精神に基づき、自然や人間社会がバランスをとり、共存していく時代のはじまりを示す。
・日本・東京が過去から現代に引き継いできた、しなやかさや美しさを大切にして表現に活かす。
・日本国内からの視点だけではなく、海外からの視点も取り入れ、世界の人々が日本を楽しむことができるようにする。
・式典の主役はアスリート。開会式は世界中のアスリートを歓迎、鼓舞し、閉会式は競技を終えたアスリートの健闘を称え、国を超えた交流の輪が 広がる場とする。
・アスリートが安心して開会式・閉会式に参加できるよう、空間的、時間的にもコンパクトな式典運営を心がける。
・多くの人々が、式典づくりやパフォーマンスに参加できる機会をつくることで、多くの交流を生み出す。
・スタジアム内だけで完結させず、テクノロジーなどを活用して、より多くの人が関わることができる仕組みをつくる。
・メッセージを大切にした上で、観客や視聴者に興奮や驚きを提供する。
・日本や世界の子どもたちをはじめ、人々の記憶に残る開会式・閉会式を目指す。
聖火リレー (*)
パラリンピック聖火リレーは、「パラリンピック聖火はみんなのものであり、パラリンピックを応援する全ての人の熱意が集まることで聖火を生み出す」というIPCの理念に基づいて開催されます。
聖火リレーで用いられるパラリンピック聖火は、イギリスのストーク・マンデビルと開催国内各地の複数箇所で採火される炎から生み出されます。炎は、人々がパラリンピックを応援する熱意の表れとされ、実際の炎に限らず、SNS等を活用したデジタルの炎も認められています。こうして各地で採火された炎は開催都市で一つに集火され、パラリンピック聖火として、リレーの形で開催都市を巡ります。
聖火リレーのコンセプト
目前に迫ったパラリンピックへの期待や祝祭感を最大限に高め、オリンピックの熱気と興奮をつなぎます。
「新たな出会いから生まれる光を集めて、みんなが調和し、活かしあう社会を照らし出そう。」という思いを端的に表し、パラリンピック聖火リレーを通じて、多様な、そして社会の中で誰かの希望や支えとなっている光(人)が集まり、出会うことで、共生社会を照らす力としようという想いを表現しています。
メダル (*)
オリンピック・パラリンピック競技大会でアスリートに授与される金・銀・銅のメダルは、アスリートにとって最高の栄誉であるだけでなく、世界中の人々の目にふれ、日本ならではの文化や魅力を輝かせる存在でもあります。
メダルの原材料
価値あるメダルを東京2020大会においても製作するにあたり、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」が実施されました。これは、全国から使用済み携帯電話等の小型家電を提供していただき、これらから集めたリサイクル金属を原材料にメダルを製作するプロジェクトで、オリンピック・パラリンピック史上初の試みです。2017年4月から2019年3月まで2年間にわたり実施され、オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルに必要な金属量100%が回収されました。
メダルのデザイン
おもて面、うら面ともに、東京2020入賞メダルデザインコンペティションでご応募のあった作品から選定されました。
「扇の要を中心として生み出される新しい風は人々に熱気を与え、また新たな風を生み出す原動力となる」― 人々の心を束ね、世界に新たな風を吹き込む「扇」をモチーフになりました。
扇を束ねる「要」部分は、人種や国境を越えて、人々の心を一つに束ねてくれるアスリート自身を表し、扇面には、人々の心を生命力として捉え、日本に生きる自然、岩・花・木・葉・水を表現しています。扇面の高低差に加えて、自然風景の描写にはそれぞれ異なる加工が施されており、メダルに触れたときに質感の違いを面白く感じることができるデザインになっています。
また、おもて面には「Tokyo 2020」の文字が点字で表記されています。金・銀・銅メダルの違いが触れて分かるよう、金メダルには1つ、銀メダルには2 つ、銅メダルには3つ、円形のくぼみをメダル側面に施されています。このくぼみ加工は、大会史上初めての仕様です。
メダルデザイン:松本 早紀子氏
大きさ | 直径 85mm |
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暑さ | 最小部分: 7.5mm 最大部分: 10.7mmm |
重さ | 金: 約526g 銀: 約520g 銅: 約430g |
原材料 | 金: 純銀に6g以上の金メッキ 銀: 純銀 銅: 丹銅(銅95: 亜鉛5) |
リボン取り付け部分 | メダル本体上部への埋め込み式 |
側面 | メダル側面には各競技名(競技名・種目名・性別・種目名)が英語で刻印される また、金・銀・銅の違いが触れて分かるよう、金メダルには1つ、銀メダルには2つ、銅メダルには3つ、円形のくぼみ(直径3.2mm、深さ0.25mmの正円)が施される |
(*)出典:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会